4位に入った5号車の一貴は「今日はレースペースでアウディにまったく届かず、想定より厳しいレースになってしまった」と振り返る。
「しかし、マシンの感触は良く、チームの働きも見事でした。その点では満足いくレースでしたね」
今年がLMP1フル参戦初年度で、最終戦までタイトル獲得の可能性を残してきた可夢偉は「5位フィニッシュというのは残念なシーズン終幕。十分な実力を発揮することができなかった」と悔しさを滲ませた。
「WEC最後のレースを勝利で飾ったアウディと、タイトルを獲得した2号車ポルシェを祝福する。僕たちはシーズンを通して彼らと素晴らしい戦いを繰り広げることができた」
「しかし、最終戦の今日は残念ながら僕たちの速さが及びませんでしたね。来年は、さらに力強くなって戻ってきます」
可夢偉のほか、TOYOTA GAZOO Racingの佐藤俊男代表も「来シーズンの準備に全力を傾け、ふたたび上位争いを繰り広げるべく、さらに戦闘力を上げて帰って来たいと思います」とコメントしているように、すでにトヨタは2017年シーズンへ向け動き出しているという。
2017年のWEC開幕戦シルバーストンは4月16日。14年シーズン以来となるチャンピオン獲得、そして今年、目前で手から滑り落ちた悲願のル・マン24時間制覇に向け、すでに戦いは始まっている。

