過去にはM8 GTE、DTM、フォーミュラEで3つのファクトリープログラムが同時に稼働していたにも関わらず、将来のモータースポーツの決定に関しては予算が厳しくなる可能性があることを、クラックは示している。
「BMWのようなブランドにおいては、トップクラスのひとつに参加することが期待されている。これは明白だ」と彼は語った。
「我々やフェラーリ、コルベットのようなブランドが参戦しているのに、それらが総合優勝を争っていないことを常に残念に思っていた」
「LMDhにはその可能性があるので、(参入を)検討する必要がある。だが、我々の周囲の世界が変化していることも忘れてはいけない」
「我々は過去に、とても予算のかかかるプログラムをいくつも行なってきた。これからは、どこに予算をかけていくのか、もっと注意して判断する必要があると思う」
「利用可能な出費は少ない。だから、何をしていくのか、何を利用できるのかを極めて慎重に評価する必要がある」
ル・マン・ハイパーカー(LMH)規格のマシンの開発可能性を除外したかどうかと尋ねられると、費用対効果が高いためLMDhに「より関心がある」と、クラックは述べている。
「我々はそのことを慎重に検討しており、LMDhはLMHよりも持続可能性がある(サスティナブルである)と思っている」
このBMWに加え、GM、そして現在LMDhの議論に関与している別の非公表マニュファクチャラーにおいても、取締役会レベルの決議待ちの状態であるとSportscar365は理解している。
これら3マニュファクチャラーが参戦を決定すれば、すでに参入を表明しているアキュラ、アウディ、ポルシェと並んで、LMDhのマニュファクチャラー数は6社となる。
