更新日: 2021.04.23 17:22
LMDhで耐久プロトレース復帰のアウディ、GT3と同様に顧客チームを「選ばない」方針
一方、彼はアウディスポーツ所属のGTドライバーがLMP2で役割を果たすことは、LMDhの構築において「アウディとは何の関係もない」プログラムであることを強調する。
ケルビン・ファン・デル・リンデとクリストファー・ミースは今年初めにLMP2クラスデビューを果たした。また、LMDhに関心を示しているアウディGT3オペレーターチームであるチームWRTは先週末、バルセロナで行われたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで初優勝を飾っている。
「LMDhへの幅広い取り組み(への姿勢)が、現在のLMP2クラスの盛り上がりのきっかけになった」とラインケ。
「私たちにとって、どの顧客が、どのような種類のコミットメント、可能性、能力を持ってLMP2クラスに自分たちを位置づけているかを見るのは興味深いことだ」
「アウディによる将来のLMDhカスタマーレーシングシナリオに関しては、現在のLMP2チームのプールから回収できるものが大半でないとしたら、驚くべきことだろう」
アウディのマシンの開発に関する最新情報を求められたラインケは、次のように述べている。
「現時点では非常にパフォーマンスを重視した開発が行われており、ポルシェと共同で行っている」
「次に、どの程度の強度とレベルで製品をカスタマーのレース環境に投入するかを確認する必要がある。これが現状だ」
「これは製品の定義と将来のステージを定義するものだ。今は、まだ決まっていないタイムスケジュールの下に身を置くことはない」
「しかし、発売日が近づいてきているため、このクルマがどのようなフィールドに導入されるべきかを明確にする必要がある」
「マーケットで必要とされているときに情報を利用できるという点で、期待を裏切ることはないと思う」
アウディのLMP2ベースシャーシプロバイダーがロックインされているかどうかを尋ねられたとき、ラインケは「それはまだ伝えられていない」と答えている。