トヨタは、シーズン前のテストプログラムの一部において、LMP2のマシンとトラックをシェアして走行する機会があったことが知られているが、それらのテストでLMP2がどんな仕様で走行していたかは不明だ。
2021年のLMP2マシンはもともと560hpに出力が抑制される予定だったが、ハイパーカークラスとの間にさらなるギャップを作るための一環として、4月に入ってからさらなるパワーダウンと重量の増加が決定された。
「(プライベートテストで)彼らがどんなタイムで走っているかを見ていたのは、彼らが(性能調整によって)どう扱われるかを気にしていたからだ」とロイペン。
「その情報に基づいて、我々はいくつかのタイムを把握した。アラゴンでは、彼らは少なくとも我々と同じようなペースだった」
「我々がテストで訪れたすべてのトラックに、LMP2マシンもテストに訪れていた。我々はそれらの情報を入手している。現在のところ、彼らが我々よりも前にいるのを目にするのは、良いものではない。私は、それが見直されるべきだと思う。我々はそれについて調べるが、(性能調整の判断を下すのは)我々ではない」
ロイペンは今週末のスパ6時間レースにおいて、LMP2クラスが総合優勝を飾ることを想像できるか、と尋ねられると、次のように述べた。
「現状のクルマと天候をベースに考えると、チャンスはある」
「それが純粋なペースに基づくものであれば、何かが間違っている。もし我々に信頼性の問題やドライバー・チームのミスがあって、その結果LMP2が勝利するのであれば問題はない」
「だが、これがトップカテゴリーであるのなら、我々はもっと速くあるべきだ。過去数年間に(このカテゴリーで)見られたものに基づくなら、それはコンマ1〜3秒というレベルではなく、少なくとも3〜4秒というレベルのものだ」
「もし我々がタイヤマネージメントによってロングランのみが良い、ということになったら、それ(オーガナイザーがハイパーカーの性能を上げること)はなされない。だが、我々がWECの最高峰カテゴリーであるとしたら、1周のラップタイムで彼ら(LMP2)を上回ることができるべきだ」
「我々がポールポジションを目指して彼らと戦うのであれば、私の観点からすると何かバランスが取れていないと感じる」
