LMP2カーのパフォーマンスレベルが現在の400kW(536hp)のエンジン出力と、950kgの最低重量に保たれることが確認された後、プロトタイプクラス間の階層化の焦点はハイパーカーの性能にブレイクスルーを与えられるかどうかに絞られた。
今季のハイパーカーはTGRが走らせる2台のトヨタGR010ハイブリッドと開幕戦をスキップしたスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの007 LMH、アルピーヌのLMP1ノンハイブリッドカーで構成されている。
プロローグではLMP2カーの後塵を拝した彼らだが、アルピーヌは金曜のフリー走行2回目で、トヨタは同3回目でそれぞれトップタイムを刻んだ。また、トヨタGR010ハイブリッドは予選でも速さをみせ7号車と8号車でフロントロウを独占した。
ハイパーカー・カテゴリーのパフォーマンス調整について、ルキアンは次のように述べている。
「そうするつもりだとは言っていない。なぜなら、我々は(彼らにペースを改善する)可能性があると強く信じているためだ」
「これは新しいカテゴリーの始まりにすぎない。もちろんハイパーカーがクイーンカテゴリーであり、今後もそうであるという事実に疑いの余地はない」
「週の初めから多くのことがあったが、これについては非常に明確にする必要がある」
ACOのピエール・フィヨン会長は、土曜日に行われるスパのレース後、WECの技術チームが来週「すべてのデータを分析する」と付け加えた。
「トヨタがこのクルマを改善する可能性があるかどうか、私たちには分からない」とフィヨン氏。
「新しいクルマなので、それについて話すのは時期尚早だ。だが、ハイパーカーをLMP2の下に置かないことについては疑問の余地はない」

