また、ル・マン24時間への挑戦は技術だけでなく、人を鍛える場にもなっているという。
「2006年に十勝でハイブリッド(への取り組みを)を始めた頃は3人だった。技術もない状態から始まった頃と比べると、今の若いエンジニアやメカニックは、とても賢く見えます」と村田氏。
「たとえば去年のル・マンから今年のル・マンまでは本当に開発の時間が限られていました。しかし、ル・マンで勝ちに行くという目標は決まっていたので、その時間のなかで、なんとかしなければいけない」
「こういった場面で諦めず、心を折らずに頑張り抜いた時、人間の胆力みたいなものがついてくる。これがついてくると人間の顔も変わってくるんだなと思う」と10年前からの現場の変化を紹介した上で、「可夢偉はWEC(第7戦)富士の前後で顔つきが変わったみたい」とポツリ。これに可夢偉は「イケメンになりました?」と応じて、笑いを誘った。
