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 直後にSCが解除。トップに立ったWRT41号車のクビサは徐々に水量が少なくなっていくなか、残り44分まで引っ張って最後のピットへ飛び込みタイヤをインターへと交換、マシンをデレトラズへと託した。これでGドライブ26号車のコラピントが首位に浮上した。

 残り27分、Gドライブ26号車はピットインして燃料スプラッシュを敢行。コラピントはデレトラズの鼻先でコースに復帰する。ここから両車は約10分にわたって激しい接近戦を繰り広げるが、残り17分、コラピントがターン3立ち上がりで縁石にわずかに膨らんだ隙を突き、デレトラズがトップを奪い返した。

 コラピントは直後のターン1でオーバーランする場面も見られ、チームWRT41号車が21秒差で逃げ切って優勝。2位にGドライブ26号車、3位にLMP2プロ/アマカテゴリーのGドライブ25号車(ジョン・ファルブ/ルイ・アンドラーデ/ロベルト・メリ)が入った。

総合3位、LMP2のプロ/アマではトップでゴールしたGドライブ25号車
総合3位、LMP2のプロ/アマではトップでゴールしたGドライブ25号車

 LMP3クラスではレースの最終盤でドラマがあった。残り8分のところでグラフの8号車リジェJS P320・ニッサンが、クール・レーシングの19号車リジェJS P320・ニッサンをパス。これでグラフがクラス優勝を飾るかと思われたが、フィニッシュ直前、最低ピット時間を満たしていなかったとして8号車にペナルティが課せられる。

 これによりクール・レーシング19号車がトップに浮上するが、今度は最終ラップでユーロインターナショナルの11号車リジェJS P320が背後から急接近。フィニッシュラインでは0秒117という僅差となったが、辛くもクール・レーシング19号車が逃げ切り、ニコラス・マウリーニ/マット・ベル/ニクラス・クルッテンが開幕からの2連勝を決めた。ペナルティを受けたグラフは3位に入っている。

 LMGTEクラスはAFコルセの88号車フェラーリ488 GTE Evo(フランソワ・ペロード/エマニュエル・コラール/アレッシオ・ロベラ)が制し、2位にスピリット・オブ・レース55号車、3位にアイアン・リンクス80号車が続き、フェラーリ勢が表彰台を独占する形となった。

 ELMSの次戦第3戦は6月6日、フランスのポール・リカールで行なわれる。

予選でPPを獲得したレーシング・チーム・ターキー34号車。決勝では4位でフィニッシュしている。
予選でPPを獲得したレーシング・チーム・ターキー34号車。決勝では4位でフィニッシュしている。

僅差でLMP3クラスを制したクール・レーシング19号車リジェJS P320・ニッサン陣営
僅差でLMP3クラスを制したクール・レーシング19号車リジェJS P320・ニッサン陣営

予選ではLMGTEクラスのPPも獲得、決勝も制したAFコルセの88号車フェラーリ
予選ではLMGTEクラスのPPも獲得、決勝も制したAFコルセの88号車フェラーリ

LMGTEクラス2位のスプリット・オブ・レースの55号車フェラーリ
LMGTEクラス2位のスプリット・オブ・レースの55号車フェラーリ

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