しかしチェッカーまで残り20分少々となったタイミングで88号車は突如スロー走行に。ピットに戻されたメルセデスは車載バッテリーのトラブルでリタイアとなった。その4分後には4番手を走る54号車もマシンにトラブルを抱えてピットイン。ガレージに収められてしまう。
上位陣が相次いで戦線を離脱するなか、終盤にトップに浮上した163号車はそのまま首位でファイナルラップを迎え、アルバート・コスタのチームメイトであるノーベルト・シードラーのドライブでトップチェッカーを受けた。
このクルマの後方には選手権リーダーの32号車アウディがつけていたが、ピットレーンでの速度超過によるドライブスルーペナルティを受けて3番手に後退する。これに代わって14号車ランボルギーニが2位でフィニッシュラインを通過したことで、エミル・フレイ・レーシングはワン・ツー・フィニッシュを達成している。
決勝レース2を最後尾からスタートしたバード/富田組の31号車アウディは、序盤からオーバーテイクを繰り返しレース折り返しの段階で18番手に浮上。最終的には総合7位まで順位を上げ、シルバーカップ3位となった。
GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの次戦第5戦は7月2~3日、イタリアのミサノ・サーキットで開催される。なお、今週22日(火)~23日(水)の2日間はスパ24時間に向けた公式テストがベルギー、スパ・フランコルシャンで実施される予定だ。

