51号車フェラーリのフィニッシュドライバーとなったピエール・グイディは、エストーレがFCY下でピットに入った後もなお前方に位置していた92号車のエストーレを打ち破るチャンスを得るためには、3度目のFCYの介入などが必要だったと示唆する。
ピエール・グイディはエストレをパスする方法を模索するためにプッシュをしており、これがフィニッシュ前に燃料が足りなくなる一因ともなった。
「彼らは彼らのペースが良いことを分かっているから、より安全策をとったのだと思う」とピエール・グイディ。
「彼らは、僕らよりも1周多くスティントを走行できることを示していた。彼らは燃料について(僕らより)より長く走ることができ、スピードもあったので、僕らにとって今日はとても困難な一日だった」
「僕らは良い仕事をしたと思う。すべてを試した。だけど、もし何らかの理由でもう一度FCYが出ていたら、(スプラッシュをしなくても)大丈夫だっただろう。僕らはすべてにトライし、少しの賭けをしたんだ」
「それは報われなかったが、背後には大きなギャップがあったから、何も失うものはなかった」

優勝したエストーレは、GTEプロクラスの優勝争いにおいて、2台のクルマの間でこれほどまでの執拗なバトルはこれまで経験がない、と付け加える。
マンタイ・レーシングがサポートするポルシェのファクトリーチームは、フェラーリがより強力なマニュファクチャラーとなることを予期してモンツァ入りしたという。しかし、金曜日のオープニング・セッションこそフェラーリ勢におくれを取ったものの、その後の2回のプラクティス、そして予選ではポルシェがこのカテゴリーのトップタイムをマークした。
「これまでの週末を通じてフェラーリは我々よりも少し良かったから、ポールポジションを奪ったとはいえ、僕らはまだ挑戦者だったと思う」とエストーレは述べている。
「僕らは完璧なレースをしたと思う。ピットストップ、戦略の面で完璧だった。僕らはとても速かった」
「非常にタフなレースだったので、とても嬉しい。過去4年間、GTEプロのレースでこれほどの激しい戦いは記憶にない」
「これほどわずかなマージンで勝つことができれば、そこに何台のクルマが出場しているかなんて、関係ないよ」
