結局、サーキットが大雨に見舞われることはなかったものの、周辺で複数の落雷が確認されていたことからレースコントロールは24分を残してレース終了を決断。赤旗のままチェッカーフラッグが振られ3号車コルベットが今季4度目の勝利を手にした。僚友の4号車コルベットは2位、79号車ポルシェが3位となっている。
GTDクラスでは、ロマン・デ・アンジェリスとアストンマーティン・ワークスドライバーのロス・ガンのふたりがドライブする23号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシングチーム)が、ピットタイミングを除いて終始レースをリード。
デ・アンジェリスが担当した前半スティントは2番手スタートの14号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)を抑えきり、ピットストップ後のスティントではアストンマーティンを代表するドライバーが、短いピットストップで2番手に浮上してきた1号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo(ポール・ミラー・レーシング)の追撃を振り切った。14号車レクサスはクラス3位となっている。
なお、クラス2位となった1号車ランボルギーニは、マディソン・スノーのチームメイトであるブライアン・セラーズが1度もドライブせずにレースを終えたが、不可抗力による短縮レースとなったことでIMSAはこれを不問とし、両ドライバーにポイントが与えられた。
この裁定はクラス8位となった16号車ポルシェ911 GT3 R(ライト・モータースポーツ)のパトリック・ロングにも適用されている。
「インシデントは別として、僕はこれまで自分が参加でなかったレースをしたことがない」と語ったロング。
「残念ながら最終スティントを走ることができなかった。今週は一生懸命頑張ったし、最後のスティントがやってくることを期待していたのだけどね……」
悪天候に祟られ消化不良に終わった第7戦ライムロック・パークを経て、2021年シーズンは終盤戦に突入。ウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第8戦ロード・アメリカは8月8日に開催される。2時間40分のフォーマットで争われるこのレースには全5クラスの車両が参加予定だ。





