「私はそれがDPiクラス最後の年の契約であることは分かっている。しかし、物理的に(クルマを)用意することができていない。これは誰のせいでもないが、いまのこのクラスの状況を表していると思う」
インディカー・プログラムを行う以前に使用していたインディアナポリスのワークショップを残しているジュリアンは、先週末までに2022年の最終的な計画を決定したいと考えていたというが、その後は行き詰まっているという。
「どこにも行くところがないという現実は、正直に言って驚きであり、少々がっかりしている」と述べたジュリアン。
「先ほど述べたように我々はLMDhに参入しようとしている。私は次のシーズンにDPiプログラムを行うことで、来年がLMDhへの参入に向けた優れた移行の年になると見ているんだ」
「すでにLMP1とインディカーを走っているので、インディカーのときと同じようにLMDhにアプローチするのが正しい方法だと思っている。LMP2からいきなり(新しい)トップクラスに行くのは正しいとは思わない。そこで戦うにはチームを進化させなくてはならず、LMP2チームにはないチームの強みが必要なんだ」
■IMSA代表がマツダとの話し合いの場を用意
「それは私たちにとって驚くべきことだった。グリッド上にもう1台のクルマがあったんだ」とジュリアン。
「ジョン・ドゥーナン(IMSA代表)はできることをすべてやろうとしている。シリーズとして、彼らは私たちを保持したいと考え、それが起こっているようだ」
ジュリアンは、彼らがマツダRT24-Pでのカスタマーキャンペーンを行うことが可能性がある唯一の希望であると述べ、マルチマチックとマツダは(DPiプログラムを終了した後の)来年のために、それを利用可能にすべきであると続けた。
「我々の視点から見たとき、それは私たちのドライバーにとってはハードルの高い話だ」とジュリアンは認めた。
「また、私たちはアキュラやキャデラックを走らせる自信は少しあるが、マツダのプログラムについては充分に理解しないといけない。レースを戦えるラップタイムを実現するためにそれがどのようにかかるのか……」
「無限のリソースとキラー・スタッフがいる。彼らはすべてを投入している。それを我々が問題なくこなせる、と言ったら傲慢だろうが問題ない」
「私たちは可能性があるかどうかを確認しようとしている。その答えがどちらかは分からない。私はマツダと話をするとは思ってもみなかったが、(元マツダ・モータースポーツ代表の)ジョンはおそらく話す理由があると考えている」

