アウディスポーツ・カスタマーレーシング統括責任者のクリス・ラインケは、次のように述べています。
「今日のレースのフィナーレは、まさに息を呑むような展開となりました。アウディスポーツドライバーであるケルビン、ドリス、シャルルはアウディスポーツ・チームWRTとともに素晴らしいレースを展開しました。1年前はわずか4.6秒差で勝利を逃しましたが、今年はその差がさらに縮まりました」
レース結果を見ると、58台が参戦した今回のレースでは、7つのメーカーがトップ10に入りましたが、アウディは、ほぼすべてのチームが上位でフィニッシュしています。2位に入った32号車に加えて、他の3台のアウディR8 LMSがトップ10フィニッシュを果たしました。
ロビン・フラインス/デニス・リンド/ニコ・ミューラーによるアウディスポーツ・チームWRTの37号車は、小さなトラブルによってタイムをロスすることになりました。リンドは燃料不足によって夜間にピットストップを強いられ、ミューラーはパンクによってリズムを崩してしまいました。さらにレース終盤にはドライブスルーペナルティを受けたものの、チームは4位でフィニッシュラインを通過しました。
アウディスポーツ・チーム・サンテロックは6位でレースを終了しました。2017年にフランスのチームから参戦して優勝したクリストファー・ハーゼとマルクス・ヴィンケルホックは、今回のレースでパトリック・ニーダーハウザーとトリオを組みました。しかし、夜間のドライブスルーペナルティにより、優勝争いに絡むことはできませんでした。
アウディスポーツ・チーム・アテンプトは、アウディスポーツ・チームWRTと同様に、素晴らしい追い上げを見せました。彼らは、レース開始から2時間目に、雨のなかでスリックタイヤを装着するという賭けに出ましたが、それが裏目に出て、クリストファー・ミースは52番手までポジションを落としてしまいました。しかし、マティア・ドルディとデニス・マーシャルが、その後の22時間で素晴らしい巻き返しを見せ、9位でフィニッシュしました。
今回のレースでは、アウディスポーツがサポートする4台のGTスポーツカーに加えて、プライベートチームから5台のアウディR8 LMSが参戦し、そのうち4台もフィニッシュラインを通過しました。
なかでも、アテンプト・レーシングのパフォーマンスは目を見張るものがありました。アレックス・アカ/マックス・ホーファー/ファビアン・ラヴェルニュ組は、シルバーカップクラスにおいて17チーム中4位、総合でも15位に入り、経験豊富なプロ・アマチームよりも上位でフィニッシュしました。
チームWRTは、シルバーカップで6位と富田竜一郎が予選でのクラッシュ修復、シルバーカップ予選16位からの決勝参戦にもかかわらずクラス8位完走。サンテロック・レーシングはクラス10位でチェッカーを受けました。
ヨーロッパとオーストラリアの多くのカスタマーチームは、今後数週間で熾烈なタイトル争いを展開します。アウディスポーツ・カスタマーレーシングは、10月15日~17日にインターコンチネンタルGTチャレンジの第2ラウンドとして開催される、インディアナポリス8時間レースに参戦します。インターコンチネンタルGTチャレンジでは、アウディは、フェラーリに15ポイント差をつけて、マニュファクチャラーランキングをリードしています。
アウディブランドは、2016年から2018年の間に、この世界唯一のGT3レーシングシリーズで5つのタイトルを獲得しました。


