更新日: 2021.08.24 20:59
首位フェラーリに挑んだコルベット、ブレーキ無交換で勝負に出るも「トリッキーだった」/ル・マン24時間
一方、フェラーリのテクニカルディレクターであるフェルディナンド・カニーゾは、リードを犠牲にすることはなかったものの、5時間半を残したところで51号車のブレーキを交換するという決断の大部分は、必然であったと述べている。
「ブレーキを交換せずに、レースを終えられるかどうか分からなかった」とカニーゾはSportscar365に対し語っている。
「ブレーキを交換しないことは、その時点では非常に危険であると分かっていた」
「結局、我々はその作業をすることを余儀なくされた。ブレーキ交換の時間を最小限に抑えるため、チームは多くのトレーニングを積み重ねてきている」
「タイヤも含め、40〜45秒で交換できたと思う。メカニックは素晴らしい仕事をしてくれた」
「我々はブレーキを交換し、それでもレースをリードすることができ、コンサバティブなやり方でレースをフィニッシュすることができた」
カニーゾはまた、コルベットに対してさらに多くのギャップを獲得するために、スローゾーン(導入時のピット作業)を活用することができたと述べている。
「苦労なく10秒を稼ぐことができたので、それは間違いなくラッキーだった」と彼は言った。
「ピット作業は素晴らしかった。我々は28〜30秒のアドバンテージでピットアウトした。スローゾーンは我々に、さらに10秒のリードを与えたんだ」
なお、92号車ポルシェ911 RSR-19がトップ2台から1ラップおくれの3位に入ったポルシェGTチームのオペレーション責任者、アレクサンダー・ステューリッヒは、ル・マンでフェラーリとコルベットのラップペースにかなわなかったことについて、「期待外れ」であったと表現している。
「システマチックによい準備を整えてきたにもかかわらず、我々はライバルに対するラップタイムのパフォーマンス、および最高速の面で、望んでいたレベルになかった」