──GT3マシンにも乗り始め、長年慣れ親しんだVSレーシングとヨーロッパを転戦しながらのレースキャリアですが、これからの目標は?

根本:さまざまなレースで経験を積み、まずはランボルギーニのファクトリードライバーとなり、プロとして活躍できるようになることが第一の目標で、今後の僕のキャリアにも重要なことだと思っています。

 スパ24時間レースはもちろんのこと、数多くのビッグレースに参戦し続けること、そしてランボルギーニのオフィシャルドライバーとしての根本悠生を知ってもらえるようになることも、すごく重要な目標のひとつですね。

 ただ、それが最大の目標ではなく、あくまでプロドライバーとしての一つの目標ですね。たとえば、GT界ではメルセデスならラファエル・マルチェッロ、アストンマーティンならニッキー・ティーム、他ランボルギーニの先輩だとミルコ・ボルトロッティをはじめ、憧れる数多くのトップドライバーらと肩を並べられるレベルにならないと意味がないと思うので、僕の目指すところはそこですね。

──数多くのトップドライバーらと一緒に走れたスパ24時間ですが、彼らから学ぶことや刺激になることも多かったのでしょうか?

根本:すでに何度か一緒に走ったドライバーも多くいるので、学ぶという点はあまりありませんが、彼らの走りからは刺激を受けますし、ものすごく影響を受けますね。もう刺激だらけと言っても過言ではありません。

 常に自分を強く持ってどんどん挑戦し続けないと彼らのレベルには到達できませんし、勝てません。スパで言えば、僕は彼らと常に1秒程は差がついている状態で、レースの組み立て方という意味でもトップドライバーやチームはレベルが違います。

 ドライバーだけがよくてもダメだし、チームだけよくてもダメ。そのバランスを見つけることがとても難しいと感じています。トップドライバーたちはどんなトラックやどんな天候でも常に速いので、僕にはまだまだ入り込めていない何かがあるのだと思いますし、刺激になり、尊敬する部分です。自分もいつかあのようなレベルに到達できるように頑張っている最中です。

──いまは新型コロナウイルスの影響やビザの取得の問題で難しいかとは思いますが、今後はイタリアに完全移住するというお考えもあるのでしょうか?

根本:今後のランボルギーニとの契約次第でそれも充分に考えられると思いますね。

 アジア向けのファクトリードライバーの契約となれば、もちろんアジア圏内に住みたいと思いますし、ヨーロッパでのレースの活動がメインとなる契約ならばイタリア移住も考えられます。日本でレースの機会があるのならば日本にいますし、臨機応変に対応したいと思っています。

 イタリア生活は楽しく、自分にとっては合っていると思いますので、外国生活はまったく苦ではありません。

2021年トタルエナジーズ・スパ24時間 根本悠生
2021年トタルエナジーズ・スパ24時間 根本悠生

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