ジュリアンは、旧規定のノンハイブリッドLMP1カーがバランス・オブ・パフォーマンス(BoP:性能調整)を受けた後でも競争力を保てるのであれば、トップカテゴリーに戻ることに「新たな関心」があると述べている。

「(できることなら)ふたたびトップクラスに行きたい」と同氏。

「私たちはトップカテゴリーに行くためにクラスを駆け上がった。そして、まだそこへ行くためのマテリアルを持っている」

「幸いなことに、このクルマは来年もレースができるという点で、まだ価値がある。ただし、ルールブックに一文を加えるだけで、クルマに何も変更を加えずに再ホモロゲーションするには、おそらく50万ユーロ(約6600万円)という高額な費用が必要になる」

「アルピーヌとしては、そうせざるを得なかったのだと思う」

「我々の支援者はインディカーに戻るか、LMDhプログラムを行うか、その間を埋めるこのコンセプトに興味を持っている」

 ジュリアンは、彼らのLMP1カーが現在のハイパーカークラス用にデチューンされた場合、信頼できる候補になる可能性があると考えている。

「許容範囲内であれば充分に走ることを知っているので、あのクルマをコースに戻したいと思っている」と語ったジュリアン。

「あのクルマの問題はル・マンで3分18秒台(のタイム)を出していたことだ。セブリングでは1分42秒8を記録し歴代のコースレコードを更新したが、その夜にトヨタが我々よりも速いタイムを出してそれを奪っていった」

「我々のマシンは限界だった。安いクルマで速く走ろうとしすぎたんだ」

「もしデチューンして、ただクルージングをするだけなら、これまでの問題がすべて修正され素晴らしい走りをするクルマになるだろう」

「しかし、誰もチャンスがないところで走りたいとは思わない。プライベーターではどうでしょう?」

 ジュリアンは2022年のその他の選択肢について、LMP2クラスへの復帰を挙げているが、そこではELMSのプログラムを除外した可能性が高い。

「(WECの)LMP2を続けるという選択肢はつねにある。LMP2クラスには素晴らしいチームが揃っている」と彼は述べた。

「私たちはここで、彼らが作り上げた重要なカテゴリーのタイトルをかけて戦っている。才能あるドライバーやチームが参加する、最高の戦いのひとつだ」

ガルフカラーに彩られたドラゴンスピードの10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソン 2019年ル・マン24時間
ガルフカラーに彩られたドラゴンスピードの10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソン 2019年ル・マン24時間

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