プジョー・ワークスドライバーである彼は、再スタート直後のターン3で31号車キャデラックに押し出されるまでは「持っている」と感じていたという。

 最後はトップチェッカーを受けたエリオ・カストロネベスの60号車アキュラから4.420秒遅れの3位でフィニッシュしたデュバルは、「僕たちはレースに勝つことができた唯一のキャデラックだったと思う」と語った。

「(2台のアキュラに)追いつくことはできたが、(オーバーテイクするには)距離がありすぎた。悔しいよ、僕たちは(勝機を)持っていたと思うからね。チームの皆ができる限りのことをやったんだ」

 ボーティエも「悔しい。だけど、チーム全体としては素晴らしい仕事だった」と付け加えた。

「僕たちはずっと争い続けていたし、おそらく最後まで最速のクルマだっただろう。我々は勝利を手に入れることができると思っていたので、この結果は僕たちをほろ苦い気持ちにさせる」

「しかし全体としては、僕にとっては初めてのロレックス24でのポディウムフィニッシュになった。チームの皆は冬の間、競争力のあるチームにするために努力してくれた。残念ながらロレックスを手に入れることはできなかったけど、僕たちはまだ祝うことができる」

■ダブルエントリーのキーティング、DPiカーはこれまでで「もっとも楽しかった」

 ブロンズドライバーであるキーティングは、今大会で複数のクルマをドライブした数少ないドライバーのひとりだ。

 このアメリカ人実業家はマスタング・サンプリングがスポンサーを務めるキャデラックと、LMP2クラスのPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソンの両方のステアリングを握った後、キャデラックDPi-V.Rの運転がこれまで乗ったレースカーの中で「もっとも楽しかった」と語った。

 DPiクラスは3位、LMP2クラスでは4位となり惜しくもダブル表彰台獲得とはならなかった50歳のブロンズドライバーは、週末に1分35秒147という自己ベストタイムをマークした。これはアリー・キャデラックで小林可夢偉らと48号車キャデラックDPi-V.Rをシェアした7度のNASCARチャンピオン、ジミー・ジョンソンのベストタイムを上回るものだった。

「(JDCミラーの)チームによって実行されたレースは素晴らしいものだった」とキーティング。

「私たちが最後にそこにいたのは、我々がいかに安定していたかを示すものだ。もしも、最後にFCYが出ていなければ勝っていたことだろう。私たちはミスなく安定した走りができており、20秒のリードがあった」

「マスタング・サンプリング・キャデラックはドライブしていて本当に素晴らしかった。そして、私はロレックス24の表彰台に登れたことに興奮している」

「このクルマのステアリングを握っていた時間は、これまでに乗ってきたレースカーの中でもっとも楽しいものだった」

総合3位表彰台を獲得したJDCミラー・モータースポーツのドライバーたち(右) 2022デイトナ24時間レース
総合3位表彰台を獲得したJDCミラー・モータースポーツのドライバーたち(右) 2022デイトナ24時間レース
JDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックDPi-V.R 2022デイトナ24時間レース
JDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックDPi-V.R 2022デイトナ24時間レース

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