


翌20日(日)もヤス・マリーナを舞台に4時間レースが実施された。この最終戦でもポールを奪った23号車オレカ07が、16歳のアメリカ人ドライバーの強力なスタートによって新王者となった4号車オレカをリードする展開に。レース後半にピアソンからステアリングを引き継いだディ・レスタも、危なげない走りでマシンをフィニッシュまで運び2戦続けてトップチェッカーを受けた。
土曜のレースでチャンピオンを確定させたニールセン・レーシングは1ラップダウンの総合2位でフィニッシュ。総合3位はLMP2アマクラス優勝を飾ったグラフの39号車オレカ07で、このマシンをドライブしたデビッド・ドゥルー、エリック・トゥーリエ、セバスチャン・ページのコンビがLMP2アマクラスのシリーズチャンピオンを獲得した。
LMP3クラスではGドライブ・レーシングの26号車リジェJS P320・ニッサンが見事な復活から勝利を掴んだ。ロシアンチームは前日のレースで炎上したマシンをひと晩かけて修復。その努力が実ったクラス優勝となった。Gドライブに続いてクラス2位、3位となったCDスポーツの27号車と3号車リジェJS P320・ニッサンが表彰台を獲得し、このうち27号車がLMP3チャンピオンとなっている。
GTクラスはハーバー・モータースポーツの91号車ポルシェが連夜の勝利。さらに、第4戦では姉妹車33号車ポルシェ911 GT3 Rがクラス2位となりワン・ツー・フィニッシュを決めた。なお、チャンピオンシップは開幕戦でのポール・トゥ・ウインを含む4戦中3戦で表彰台を獲得したインセプション・レーシングが制し、ル・マンへの自動招待枠を獲得している。
星野敏/藤井誠暢/トム・ギャンブル組でシリーズに挑戦したD’station Racing(77号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3)は第3戦で一時クラス2番手を走行し、終盤は5番手につけていたもののトラックリミット違反によるペナルティでクラス8位フィニッシュに。続く第4戦でも序盤に3番手まで順位を上げたが、レース残り1時間39分というタイミングで駆動系トラブルが発生。コース上でストップしリタイアとなった。
■2022アジアン・ル・マン・シリーズ 各クラスチャンピオン
Class | No. | Team | Car |
---|---|---|---|
LMP2 | 4 | ニールセン・レーシング | オレカ07・ギブソン |
LMP2アマ | 39 | グラフ・レーシング | オレカ07・ギブソン |
LMP3 | 27 | CDスポーツ | リジェJS P320・ニッサン |
GT | 7 | インセプション・レーシング | マクラーレン720S GT3 |
GTアマ | 20 | SPSオートモーティブ・パフォーマンス | メルセデスAMG GT3 |



