ル・マン後に行われるWECのレースは7月10日にイタリアで開催される第4戦モンツァ6時間だ。

 プジョーは、ル・マンでトヨタやグリッケンハウス、アルピーヌと競争する代わりに、イベント中に観客に対して「サプライズ」を仕掛けることで、夏以降の9X8のデビューに向けて「期待と興奮を高める」ことを計画している。

 ジャンソニは、LMHホモロゲーションを完成させるプロセスは、彼らが達成すべき「一連のマイルストーン」で構成されていると説明した。

「そのスケジュールと(実際に)実行に移すことは厳密に定義されている」と同氏。

「このプロセスは、車両のすべてのコンポーネントを(写真と重量測定値付きで)詳細に記述したホモロゲーションファイルの提出、エアロダイナミクスの風洞試験、FIA国際自動車連盟(およびACOフランス西部自動車クラブ)による車両の検査によって終了する」

「この後の開発は“凍結”される。その後、パフォーマンスのパラメーターが評価され、BoPの重要な要素であるパワートレインの出力や車両重量、ハイブリッドエネルギーの展開パワー、およびモーターアシストが始動する最低速度が調整される」

「メーカーはBoP評価の対象となるために必要なレベルの性能と信頼性を判断した場合、つまりWECとル・マン24時間レースで理論上、ライバルメーカーと同じ勝率があると判断したときに、そのクルマが公認を取得する準備ができたと判断する」

「そしてこの時点から、ホモロゲーションサイクルが終了するまで、車両にそれ以上大きな技術的変更を加えることができないことを認めるんだ」

 3月のセブリング1000マイルに続き、第2戦スパと母国戦であるル・マンを欠場することを決めたプジョー。彼らはWECの年間エントリーリストにその名が記されているとおり、シリーズ最高峰の舞台で93号車と94号車の2台のハイパーカーを走らせることを計画している。そのデビュー戦は確定していないものの、計画が順調に進み、これ以上の先延ばしがないことを祈りたい。

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