更新日: 2022.03.18 16:58
まさかのトリプルチェッカーに審査委員も動揺!?/名物バンプに悩むグリッケンハウスetc.【WEC第1戦・予選日Topics】
LMP2クラスにタイヤを独占供給するグッドイヤーが、今季からインターミディエイトタイヤを廃した一方、ミシュランはハイパーカークラスにおいてはインターミディエイトをスペックとして保持している。
ミシュランのスリックに関して、トヨタとグリッケンハウスはいずれも『ソフトホット』と『ミディアム』を持っているが、アルピーヌは『ソフトコールド』と『ソフトホット』が利用可能となっている。
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開幕前のスポーティング規則の変更により、LMP2クラスにおける運転時間が、6時間および8時間レースで変更になっている。
6時間レースの場合、シルバーとブロンズにレーティングされるドライバーの最低運転時間は1時間(以前はそれぞれ1時間15分と1時間45分だった)。今週末の1000マイルレースを含めた8時間レースでは、彼らの最低運転時間は2時間から1時間40分へと変更されている。
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予選に先立って行われたFP3のセッション終了時、LMGTEアマクラスのデンプシー・プロトン・レーシング88号車をドライブするジュリアン・アンドラウアーはチェッカーフラッグを3回受けたことで、2500ユーロ(約33万円)の罰金を科せられた。
スチュワード・ディシジョンの通知によれば、アンドラウアーは「ダッシュボード(モニター)と無線が機能しておらず、無線を再接続させるのに忙しかった」と説明している。
この通知文書上では『Car 88 took the chequered flag tree times!』と、公式文書にもかかわらず末尾に『!』マークが付けられていることが、事の重大さを強調している。しかもよくよく見れば、『three(3)』と表記すべきところを『tree(木)』と綴りを誤っている。
アンドラウアーが周回を続けたことにより、チェッカー後にもかかわらずポストでは赤旗が提示される事態となっていた。
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LMGTEプロクラスの予選で、ポルシェGTチームのミカエル・クリステンセンがマークした1分57秒233というタイムは、直近のセブリング戦である2019年にアントニオ・ガルシアがシボレー・コルベットC7.Rでマークしたクラス最速タイムの1分57秒257を、わずかに上回るものだった。
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併催されるIMSAとは異なり、WECは決勝レース朝にウォームアップ走行を設定していない。18日は午前中にIMSAの予選セッションが行われたあと、現地時間正午(日本時間19日1時)に1000マイル(268周)または最大8時間で争われる決勝レースがスタートする。
シリーズからは、すでに決勝の暫定グリッド表が発表されている。
トヨタの車両がフロントロウに不在となるのは、レベリオン・レーシングがポールポジションを獲得し、ジネッタを走らせるチームLNTが2番手となった、2019年バーレーン8時間レース以来のこととなる。
予選首位のアルピーヌはアンドレ・ネグラオ、2番手のグリッケンハウスではプラがスタートドライバーとしてグリッド表に記載されている。
トヨタは8号車がセバスチャン・ブエミ、7号車はコンウェイがスタートを担当する。