バセロンはまた、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮が2位につけた8号車GR010ハイブリッドについては、「集中した」レースだったと語り、大きな問題はなかったと説明している。
8号車にとってイレギュラーだったのは、7号車のクラッシュによる赤旗の後、セーフティカーランでのレース再開時に緊急の燃料補給を行ったこと。これにより、一時708号車グリッケンハウス007 LMHに2番手の座を明け渡したが、グリッケンハウスがSC時の追い越しでペナルティを受けたこともあり、その後2番手を回復している。
「すべてクリーンで、フリープラクティスよりも少し良かったと思う」とバセロンは振り返った。
「大きな問題はなかった。適切なタイミングで、適切なタイヤ(スペック)を使用した。ピットストップのミスはない。我々は、できる限りの機会を利用した。チームの観点からすれば、良いレースだった」
バセロンはまた、ハイパーカーデビュー戦となった平川亮のパフォーマンスに、満足していると語っている。
「亮は非常に良いダブルスティントをした」とバセロン。
「彼は当初、スピードを上げるために数周を要した。安全にいくという面で、それは非常に良いことだった。彼のセカンドスティントは、とても良かった。タイヤのデグラデーションも非常に少なかった」
「彼は、とてもいい第一歩を踏み出したと思う」

アルピーヌ・エルフ・チームのノンハイブリッドLMP1車両であるアルピーヌA480・ギブソンが優勢を示して優勝した後、バセロンはハイパーカークラスのBoP(性能調整)についてはコメントしようとしなかった。
「我々の目標は、7号車では達成できなかったミスのないレースをすることだった、とは明白に言える」とバセロン。
「我々は8号車で集中したレースを戦えたと思うが、あとのことについてはコメントできない」
BoPについてさらにコメントするよう求められたバセロンは、こう答えている。
「(第2戦)スパに向けて何がされるべきかについては、私はコメントできない」
「ある時点において、1台の速いハイパーカーの存在を我々は見せられた。それだけだ」