レーシングチーム・ネーデルランドと同様に、デンマークチームのハイクラス・レーシングもWECのLMP2クラスからウェザーテック・スポーツカー選手権に戦いの場を移している。
アンデルス・フィヨルドバッハが率いるチームは、昨年のル・マンのグリッドに登場したヤン・マグヌッセンとケビン・マグヌッセンの親子ペアを含む2台のマシンのエントリー希望を提出した。
マグヌッセン親子とマーク・パターソンによってシェアされる49号車オレカ07・ギブソンは最初のリザーブに選ばれ、もう1台の20号車オレカは6番目で、最後のリザーブエントリーとなっている。
エントリーリストが発表された週に、29歳のケビンが今年のル・マンとぶつかるF1に復帰することが発表され、ヤンと再合流する可能性は低くなった。
オランダ人とは対照的に、フィヨルドバッハは彼のチームのエントリーが見送られたことに驚かなかったが、サルト・サーキットを訪れるデンマークのファンにとっては悪いニュースだと信じている。
「それをサプライズと呼ぶかどうかは分からないが、以前にも驚きと失望を味わったことがる」とフィヨルドバッハはSportscar365に語った。
「だから、また驚いたり失望したりするような状況に自分たちを置きたくなかったんだ」
「ル・マンの観客の約20%がデンマーク人だと思っているため、それは大きな恥だと考えている。トム・クリステンセンと、23年連続でル・マンを走ったヤン・マグヌッセンのレガシーがあるからね」
「幸いなことに私は失望していないし、驚きもしていない。しかし、それはデンマークの観客にとって大きな損失だと思う。ケビンはデンマークにおける最大の有名人だ」
「ヤンとケビンが一緒にレースをしていれば、そうでないときよりも4万人くらいは観客が増える可能性が高いと思う。しかし、彼らがどのような観点から選んでいるのかは分からない」

「ロベルト・ラコルテ(チェティラー・レーシング)とフリッツ(・バン・イアード)がいないのも残念だ。全員がそこにいられるわけではないことは承知しているが、彼らもまた長い付き合いのある顧客であるだけに非常に残念に思う」
「私たちはACOを信頼していることを示すために、アジアに行くことさえ考えた」
バン・イアードと同様に、フィヨルドバッハも自分の自身のエントリーをリザーブリストから外すことを検討しているという。
「リザーブリストに載るというのは悪夢だ。これは誰もが考えていることだと思う」と彼は説明した。「多くの仕事があり、それを実行するのはとても困難だからだ」
「すべてを完璧にこなすために、適切な努力をすることがすでに困難であることが分かっている状態で、もし(自分たち以外の)全員が30日も40日も先行してしいる場合、それは本当に難しくなる」
