GTDプロに自動車メーカーがワークス参戦することに反対する理由を尋ねられたローデンバッハは、どの組織も「(ポルシェと)同じように」このカテゴリーに取り組むことを望んでいる、と答えた。
同クラスには現在、シボレーとBMWがワークスチームとしてフル参戦中だ。前者はもともとGTEレギュレーションで作られたシボレー・コルベットC8.RをデチューンしたC8.R GTDで、後者はチームRLLが用意したBMW M4 GT3でエントリーしている。
RLLは来年、BMW M LMDhプロトタイプを走らせるためGTDプロを離れる予定だが、ミュンヘンのメーカーはトップクラスのGTカテゴリーに参戦するカスタマーチームをサポートする可能性を開いている。
「IMSAに何をすべきかを指示するのが私の仕事だとは思っていない」と、ローデンバッハは語った。
「私が評価しているのは、彼ら(他メーカー)も明確なビジョンを持っていて、それを公表していることだ。この状況を受け入れるかどうかは人それぞれだ。その中で、私たちがファクトリーエントリーと呼ばれるようなかたちで参加するつもりはないことは明らかだ」
「それは我々がやりたいことではない。とくに、私たちはLMDhでレースをするのだから。また、フォーミュラEでもトップレベルのレースをしているので、それで充分だと思っている」
「私たちは多くのカスタマーカーを持っている。だから、ポルシェ・モータースポーツの全体像は良い状態にあると思う。それは非常にうまく機能しているシステムだ。なぜそれを変えなければならないのか」
「また、私はGT3をパフのようなチームに任せ、(メーカーは)総合優勝を目指す。そのチャンスがあることは良いことだと思う。今年デイトナで見られたように、それは素晴らしいレースであり、GTスポーツのためにできる最高のことのひとつだと考えている」
