更新日: 2022.04.28 18:26
トヨタ、ル・マンの前哨戦スパで今季初優勝を目指す。小林可夢偉「上位争いができると期待」/WEC
●小林可夢偉(ドライバー兼チーム代表)
「残念な結果に終わってしまったセブリングのあと、今月上旬にはポルトガルのポルティマオ・サーキットでのテストを行うなど、ドライバー、チーム一丸となって改良に向け懸命に取り組んできました。ポルティマオでのテストは開始時に降雨に見舞われたにもかかわらず順調に進み、多くの周回を重ね、ル・マンに向けてもっても重要な要素である耐久テストを実施できましたし、スパに向けても幾つかの作業をこなしました」
「セブリングでは荒れた路面が車体のバランスやパフォーマンスに大きく影響しましたが、スパはセブリングよりも我々の車両に向いているので、上位争いができると期待しており、誰もが今季初勝利へ向けて全力を尽くしています」
「昨年のル・マン以来となる、ヨーロッパのファンと再会できることを心待ちにしていますし、特別なレースウイークになるでしょう。スパのファンの皆さまはいつも本当に熱狂的で、多くの声援を送ってくれるので、それに応えたいと思います。応援よろしくお願いします」
●マイク・コンウェイ
「スパは本当に素晴らしいサーキットで、お気に入りのコースのひとつなので行くのがいつも楽しみなんだ。去年のスパはトヨタGR010ハイブリッドでの最初のレースだったこともあり、我々はクルマについて多くのことを学習しなくてはならなかったが、今年は理解という点において進展していると思う」
「しかし、その後BoP(性能調整)が変更されているので、来週のレースで我々がどのくらいの位置にいるかはまったく分からない。今のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出して、上位を争えるように頑張りたい」
●ホセ-マリア・ロペス
「セブリングは本当に残念な結果に終わってしまい、今もまだ悔しい。それだけにマイク、可夢偉とチーム全員、スパでは巻き返すという決意で臨むつもりだ」
「スパはつねに、ル・マンの前哨戦としても重要なレースであり、次に待つ最大のイベントをうまく戦うためにも、すべての準備を間違いなくこなしていく必要がある。セブリングの時よりも競争力を高め、優勝を争えるポジションを目指すよ」
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■8号車トヨタGR010ハイブリッド
●セバスチャン・ブエミ
「スパはお気に入りのサーキットで、何度行っても楽しい。あのコースをレースカーで走るのは最高の体験だし、幸運にも5回も優勝している僕にとって、特別なコースだ」
「セブリングでの2位表彰台という結果は、シーズンスタートという意味では悪くはないが、トップとの差はとても大きいものだった。スパはどちらかと言えば典型的なWECのサーキットだし、BoP(性能調整)が我々のトヨタGR010ハイブリッドにとって良い方向に働いてくれることを期待している」
●ブレンドン・ハートレー
「スパでのレースはつねにエキサイティングなので、トヨタGR010ハイブリッドとともにあのコースへと戻るのが待ち遠しいよ。我々8号車は開幕戦セブリングで2位表彰台という、まずまずのスタートを切ることができたが、来週のレースではさらにライバルとの差を詰めなくてはならない」
「シーズンが開幕してからの数週間、我々はポルティマオでのテストや、ファクトリーへ戻ってからの作業など、スパへの準備のために多くの有意義な時間を過ごし、準備は整った。あとはあの“スパ・ウェザー”次第だろうね」
●平川亮
「素晴らしいコースであるスパで、またレースをするのが楽しみです。個人的にセブリングは良いレースができたと思っており、WECのキャリアデビュー戦としては2位表彰台という結果にも満足しています」
「セブリングは私にとって初体験のコースだったので、学ぶことが沢山ありました。しかし、スパのことはよく知っているので、セブリングよりもうまくやれるはずですし、スパでは過去に何度か良い結果を出しているので、自信もあります。トヨタGR010ハイブリッドでスパを走るのは初めてなので本当に楽しみですし、早く走り始めたいです」