午後のレース2は路面がやや湿り気を帯びた、ドライとダンプの中間のコンディションでのスタートとなったため、2周に増やされたフォーメーションラップを経てシグナルグリーンに。
このレース2では、ポールシッターのマルチェッロが序盤から逃げる展開となり、ピットウインドウ・オープンまでに2番手25号車アウディR8 LMS(サンテロック・ジュニア・チーム)に約11秒の大差をつける。その25号車の背後には32号車アウディがピタリと付け、4秒後方にスタートで順位を上げた88号車メルセデス、さらに後ろに11号車アウディR8 LMS(トレゾア・バイ・カーコレクション)とレース1ウイナーの53号車フェラーリが僅差で続く。
レース中盤のピットタイミングで早めに動いたのは25号車アウディと88号車で、このピット勝負はメルセデスに軍配が上がった。サンテロック・アウディは作業に時間がかかり、その後ピットに入った32号車アウディ、88号車メルセデス、11号車アウディ、さらに53号車フェラーリにも交わされ6番手まで順位を落としてしまう。
首位を走る89号車メルセデスは、ピットウィンドウが締まる直前まで前半スティントを引っ張ってボグスラフスキにスイッチすると、マルチェッロが稼いだ大量のマージンによって悠々とトップで復帰。後半戦も優位にレースを進めていく。
その後も大量リードの優位性は最後まで揺るがず。バグスラフスキがトップチェッカーを受け89号車メルセデスがレース2のウイナーとなった。6秒遅れてフィニッシュした32号車アウディが2位。3位にはチームWRTのエースカーと2番手を争い、最終的に0.273秒差で敗れた88号車メルセデスが入った。
10番手でチームメイトのフレデリック・バービシュからバトンを受けたロッシは8番手でコースに復帰する。ロッシ駆る46号車アウディはレース終盤に87号車メルセデスAMG(アコーディスASPチーム)の追撃を受け防戦を強いられるも、最後までこれをしのぎ切り8位フィニッシュを果たしている。
GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの次戦第3戦は5月13~15日、フランスのマニ・クール・サーキットで開催される。同ラウンドは今戦と同じスプリントカップイベントとなり14日(土)に予選Q1とレース1、15日(日)に予選Q2とレース2が行われる予定だ。


