更新日: 2022.05.07 14:36
プラ、グリッケンハウスの仕事を称える。予選3&4番手のトヨタは硬めのタイヤを使用/WEC第2戦スパ
TOYOTA GAZOO Racingでテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、チャンピオンチームがレース中にグリッケンハウスとアルピーヌを逆転する「方法を見つける」必要があることを示唆した。
予選で2台がセカンドロウを確保したトヨタ勢は、7号車トヨタGR010ハイブリッドがトップから0.316秒遅れの総合3番手、8号車トヨタGR010ハイブリッドは僚友と0.005秒差の総合4番手となった。
バセロンは、「我々はもっと一貫性を保つ必要があり、そうするしかない」とSportscar365に語っている。
「ペース面で不利なのは予想していたことだ。今はレース中に挽回する方法を見つけなければならない」
「唯一の方法はより良いマネージメント、トラフィックとピットストップをしっかりと管理してタイヤをより安定させることだろう。そこでペースの差を挽回する必要がある」
予選において、プラがドライブしたグリッケンハウスのマシンは計測1周目にベストタイムを記録したが、トヨタの2台は2回目のフライングラップで自己ベストをマークした。
このことについて、バセロンはトヨタGR010ハイブリッドがミシュランタイヤの中で硬めの“ミディアム”LMHコンパウンドを履いていたことを明かした。
「コンパウンドの(適正値に入る)温度を上げるために(余計に)1周必要なのは分かっていたため、その点は予想どおりだった」と同氏。
「フロントロウを取れなかったことは喜べないが、(タイムの面では)セブリングから行ってきたシミュレーション作業で得た結果と驚くほど一致している」
■計測2周目にデグラデーションが発生したアルピーヌ
アルピーヌ・エルフ・チームの予選ドライバーを務めたマシュー・バキシビエールは、旧規定のノンハイブリッドLMP1カーである36号車アルピーヌA480・ギブソンで2分02秒999を記録した後、当該ラップよりも速く走ることできないと考えているようだ。
バキシビエールは、「予選では素晴らしいラップができたし、うまくトウ(スリップストリーム)を使うことができて良かった」とコメントした。
彼は2周続けてのアタックを敢行したが、計測2周目にタイヤのグリップを失ったため1周目のタイムがベストラップとなっている。
「2周目もプッシュしたのだけど、ラップの途中で大きなデグラデーションが始まったんだ」と彼は説明した。
「でも、それはスパでは普通のことなんだ。予選は本当に良かったし、僕らは居るべき場所にいる。一方でトヨタの順位には驚いている」