更新日: 2022.05.08 04:50
大荒れスパ・ウェザー。LMP2が一時首位に立つも、トヨタ7号車が逆転で今季初優勝/WEC第2戦決勝レポート
LMP2クラスでは、ポールポジションを獲得したプロ/アマカテゴリーのAFコルセ83号車オレカ07・ギブゾンが、アレッシオ・ロベラでスタート。WRTの31号車はショーン・ゲラエル、ユナイテッド・オートスポーツUSA22号車はウィル・オーウェンがスタートを務めた。
1周目でJOTA38号車のアンドニオ・フェリックス・ダ・コスタがトップへと浮上。WRT31号車、AFコルセ83号車という並びで最初のスティントは進んでいった。最初のピットで83号車がペロードへとドライバーチェンジしポジションを落とすと、2番手WRTのゲラエルと、背後のプレマ・オーレン・チーム9号車のロレンツォ・コロンボのポジション争いが激化する。最終的にはラディヨンでGTクラスが絡んだところで、コロンボが2番手を奪取する。
1時間が経過したところで、ARCブラティスラバ44号車がターン13立ち上がりでクラッシュ、赤旗となった。
この後、2度目の赤旗時点ではWRT31号車が総合トップに浮上。クラス内では9号車がこれに続いたが、ユナイテッド・オートスポーツUSAの2台がこれをパスし、表彰台圏内へと浮上する。
残り2時間を切り、雨量が少なくなってきたところで4〜8番手争いが激化。リアルチーム・バイ・WRT41号車、プレマ9号車、JOTA38号車、JOTA28号車、チーム・ペンスキー5号車、AFコルセ83号車らが接近戦を繰り広げる。
このあと、FCYのピットタイミングでユナイテッドの23号車はタイムロス。プレマ9号車のルイ・デレトラズはクラッシュを喫し、ピットへ自走で戻ってカウル類を交換した。
グリーンになった直後、JOTA28号車のジョナサン・アバディーンがクラッシュを喫し、またしてもFCYに。この、レース残り50分というタイミングでトップの31号車、2番手41号車、3番手22号車が相次いでピットへ。
レースが再開されると、ユナイテッド22号車のフィル・ハンソンがリアルチーム41号車のフェルディナンド・ハプスブルクをパスし2番手へと躍り出るが、さらにハプスブルクが抜き返す白熱のバトルが展開される。ハプスブルクがなんとか2番手を守った一方、ハンソンは最終シケインでスピンを喫すると、JOTA38号車にクラス3番手の座をゆずってしまう。
またハンソンは、後ろからやってきたペンスキーのフェリペ・ナッセと乾いたラインが1本しかないオー・ルージュにサイド・バイ・サイドで突っ込んでいくが、ここはハンソンがポジションを守る。
さらに、ハンソンは前をゆくグリッケンハウスをもパスし、クラス4番手/総合6番手へと順位を回復。続いてナッセもグリッケンハウスを抜いていく。
残り21分で導入されたFCYの際、トップ4台のWRT31号車、リアルチーム41号車、JOTA38号車、ユナイテッド22号車は最後のピットへ向かう。ここでステイアウトしたペンスキー5号車が4番手へと浮上し、ピットアウトしたユナイテッド22号車とポジションを争うが、ペンスキーが順位を守り切った。
首位をゆくWRT31号車は残り数分のところで目の前の車両がスピンしたところに軽く接触するも、なんとか無事チェッカーまで走り切り、ゲラエル/フラインス/レネ・ラストがクラス優勝と総合3位を手にした。クラス2位はリアルチーム・バイ・WRT41号車、3位はJOTA38号車となった。