●小林可夢偉(チーム代表兼ドライバー)
「素晴らしいチームワークにより今季初勝利を上げることができました。私はドライバーであるととも、チーム代表でもあるため、両方の車両に対して責任があります。8号車に起きたトラブルに関してクルーには申し訳ない気持ちですし、徹底的に精査し解決していきます」
「チーム全体として、今回のレースにはとても満足しています。我々の7号車は非常に難しいレースコンディションにもかかわらず、マイクとホセが素晴らしい走りを見せてくれ、またエンジニアとピットクルーも、このコンディションのなか、ミスなく完璧な作業で支えてくれました」
「次戦はシーズン最大のイベントであるル・マンなので、しっかり準備する必要があります。我々はパフォーマンスを上げるため常に努力を続けていますが、ル・マンへ向けては、信頼性の向上も必要です。今日8号車に起こったようなトラブルは必ずなくしていきます」
●マイク・コンウェイ
「勝利への道は容易なものではなかった。最初の1時間は好天に恵まれたが、一気に天候が変わり、大雨になってしまった。大変な状況だったが、そこでミスすることなく頑張ったことが勝利への鍵になった」
「多くの車両がコースアウトするなど、難コンディションに苦しむなか、ホセも可夢偉もミスなく走り抜いたことを素晴らしく思う。他のクルーも着実に作業をこなしてくれ、ピットストップも1日を通して、とてもよかった。この優勝で多くのポイントを獲得したので、これでようやくチャンピオン争いに加わることができる。一方、8号車のトラブルは残念だった」
「次はル・マンだが、我々は今日の勢いを活かしていけることを願っている。今日のレースでは、我々が望んでいた勝利とポイントを勝ち取ることができたからね」
●ホセ-マリア・ロペス
「前戦セブリングではリタイアに終わったが、今日は良いレースができ、チャンピオン争いへの最高の再スタートが切れた。今日はチームとしては勝利と残念な面の両方を味わうことになったが、まずはチームの今季初勝利を挙げられたことが重要だと思う」
「可夢偉とマイクはあの大変なコンディションにもかかわらず、驚くべき走りを見せてくれた。本当にタフなレースで、一時はコース上に留まることすら困難だったんだ。可夢偉とマイクの力走のあと、僕がステアリングを引き継いでからは、レースの最後まで、全力でプッシュを続けた」
「アルピーヌ(2位)に何度かかなり接近され、黒い雲がピットの向こうに見えたので、難しい判断を強いられたが、チームは正しい選択をしてくれた。スパで勝てたことは最高だし、チャンピオン争いの点でも、最大のポイントを獲得できてとてもうれしいよ」
■8号車トヨタGR010ハイブリッド/リタイア
●セバスチャン・ブエミ
「良いレースが戦えると思っていただけに、今日の結果は本当に残念だ。4番手グリッドからのスタートでトップに立ち、その後は燃料消費を抑えて最初のスティントでの周回数を1周伸ばすこともできていた。このようなコースでは、大抵フルコースイエローが何度も出るのでそれも味方したんだ。しかし、その後トラブルが発生し、車両を停めざるを得なかった」
「7号車が優勝できたことは本当にうれしく思います。彼らは見事な仕事ぶりで、チームに今季初優勝をもたらしてくれた。次戦ル・マンで勝利を争うためにも、今日のトラブルについて解明しなくてはならない」
●ブレンドン・ハートレー
「スパでノーポイントに終わったのは本当に残念だ。とても良いレースができると思っていただけにね。セブは最初のスティントで素晴らしいスタートを切ったが、その後トラブルに見舞われてしまった。レースでは時にあることだ」
「このトラブルがル・マンでなくここスパで発生したことは不幸中の幸いだけど、悔しいし、チャンピオン争いにおいても厳しい結果となってしまったのは事実だ」
「一方で、チームが今季初優勝を飾ったことはうれしいよ。7号車は素晴らしい戦いぶりでチームに勝利をもたらしてくれた。ここからはチーム一丸となって、ル・マンに集中していく」
●平川亮
「今日は残念ながら我々8号車の日ではありませんでした。ブレンドン同様、私も決勝レースで走る機会はありませんでした。セブは素晴らしい走りで一旦は首位に立ちました。リタイアに終わったとは言え、チームとしては良いパフォーマンスでしたし、シーズン初優勝を飾れたのは良かったです」
「マイク、可夢偉、ホセと7号車のクルー全員に祝福を送ります。これからはル・マンへの準備に専念します。TGRのチームの一員として初めて、ル・マンというビッグレースで優勝を争うことを本当に楽しみにしています」

