更新日: 2022.05.10 17:47
コルベット、GTEプロの存続が困難な2023年の活動について「あらゆる道を模索」/WEC
クラウザーは、コルベット・レーシングをGTEアマチームに変身させることは、このアメリカの組織にとって顕著な哲学の転換を意味すると語った。
プラット・アンド・ミラーが運営する同チームは、アメリカでのプログラムやル・マン24時間レースへの参加によって、トップレベルのGTレースに長く馴染んできた。
コルベットは今年、IMSA GTDプロのベンチャーとともに、トミー・ミルナーとニック・タンディが64号車シボレー・コルベットC8.RでWECのGTEプロにフル参戦している。
「私たちは長い間ひとつのことをやってきたので、今はまだ(GTEアマを)理解しようとしているところです」とクラウザー氏。
「我々は、まず何が必要かを理解することから始めている。ドライバーはその大きな部分を占めます。どのようなタイプのドライバーなのか? コルベットでその能力を発揮できるのは誰なのか?」
「さらに、チームはどのようなものになるでしょうか? 他のチームと一緒に仕事をすることは考えていません。引き続きプラット・アンド・ミラーにサポートしてもらうことになるでしょう。なぜなら、彼らがクルマのことを一番よく知っているからです」
「私たちは現在GT3プログラムに集中しているので、その準備のための1年間に並行して他のチームをスピードアップさせるための時間とリソースを使うことは意味がないと考えている」
「2024年に向けて新型GT3マシンを発売するまでの間、今あるものでバランスをとることが重要なのです」
クラウザーは、来月のル・マンを例外とし今年のGTEプロにコルベット・レーシングが2台目のクルマを登場させることを事実上否定した
また、コルベットはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のシーズンを1台のC8.R GTDで完走するつもりであり、デイトナで登場した2台目のデチューンカーをIMEC“IMSAミシュラン・エデンュランスカップ”の残り2戦であるワトキンス・グレンとプチ・ル・マン(ロード・アトランタ)に持ち込まないという。
WECでのダブルエントリーの可能性について尋ねられたクラウザーは次のように答えている。
「おそらく(その可能性は)ないと思う。主な理由は輸送の難しさと、それを我々がどのように管理しているかということです」
「現在使用しているシャシーの数は限られていますし、ル・マンの後のIMSAのスケジュールはかなり厳しい」
「私たちはすべてが必要な場所にあることを確認しようとしているので、追加の作業を行う選択肢がなくなってきています」
「ル・マン後の目標は、フルシーズンと同様にWECで1台、IMSAも1台で終えることです。いつ何が変わるか分からないが、それは起こらないだろうと予想しています」