ベン・キーティングは、2015年の初出場以来初めて、2年連続同じ車両でのル・マン出場を目前に控えている。テキサス出身の彼は、今年もTFスポーツの33号車アストンマーティン・バンテージAMRでLMGTEアマクラスへと参戦する。
「これ以前に、僕は7台(車種)のクルマで、7回のル・マンを経験してきた」とキーティング。
「今回、アストンで再び走るのは、このレースでのアストンの走りが本当に気に入ったからだ」
キーティングがこれまでバイパー、オレカ、ライリー、フェラーリ、フォード、ポルシェでル・マンに出場している。
2024年にLMGTEがGT3をベースとするクラスへと生まれ変わった後については、LMP2でもっとレースをしてみたいと考えている、と車検場のステージ上でのインタビューでキーティングは答えている。
「(ABSが搭載される)GT3車両のブレーキは、全員をヒーローにしてくれると思う」と彼は述べた。
「それはドライバーのスキルの一部を奪い、僕にとっての楽しみの一部も奪うものだと思っている」
キーティングがドライブするTFスポーツ33号車は、車両のカラーリングを一新している。4ホースメンのサポートを受けるアストンマーティンは赤を基調としたデザインとなり、これまで大部分を占めていた水色はサブカラーとして使用されている。

■懸念される富士6時間レースの輸送コスト
9月に開催されるWEC第5戦富士6時間レースは開催への準備が順調に進んでいるようで、複数のチーム首脳は輸送計画がまとまりつつあることを確認している。
ただし、あるチーム代表はコンテナ1個につき約4万ユーロ(約561万円)のコストがかかると語っており、運賃の上昇が懸念されている。
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2日間の公開車検が終了し、5日(日)からは市内南部のサルト・サーキットへとイベントの舞台が移る。5日のテストデーは、9時からの4時間と、14時からの4時間、計8時間のセッションが予定されている。