更新日: 2022.06.08 20:18
ストレートが遅くLMP2を抜けない。アルピーヌのドライバーが抱えるル・マン前の不安/WEC
既報のとおりアルピーヌのフィリップ・シノー代表は、BoPの発表直後に「調整がないよりはマシ」とSportscar365に述べ、チームはより大きなものを期待していたと語っている。
「マシンは安定しているし、8時間(4時間×2)の走行にまったく問題はなかった」とネグラオは付け加えた。
「その点においては、かなり満足している。ただし、トップスピードとエンジンに関しては今のところ完全に狂っている。来週のレースに向けて何かをチェックしてほしい」
「今はまだ何とも言えないが、(レースウイークは)コースが速くなっているから、もっと速くなるはずだ。でも、このトップスピードのままでは僕たちが望んでいるようには進めないと思う」
「もう1秒速くなれば……でも、トラフィックの分析が必要な場合もあるから、それ次第だ。それを抜きにしても、他のクルマよりも(トップスピードが)10km/hも低いというのはかなり大きいよ」。
テストデーのセッション2終了後の数分間、バキシビエールはかなり落ち込んだ様子だった。
彼はストレートではかなり苦戦している、と述べ「LMP2と比べると彼らを追い抜くのはかなり難しい。ストレート上では、LMP2クラスにいるような感じだ」と続けた。
「最終的には、ハイパーカーよりもLMP2カテゴリーに近いと思う」
トヨタのWECテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、コースコンディションが昨年8月に行われたテストデイと似ていることを指摘し、昨年とのBOPの違いを考慮すれば、GR010ハイブリッドのベストラップタイムは期待どおりのものだと示唆した。
今年のテストデーでの最速ラップはホセ-マリア・ロペスの3分29秒896。2021年は同じく7号車のマイク・コンウェイが3分29秒340を記録している。
「私たちが予想していたことは、昨年より遅くなることだ」とバセロン。
「私たちは、まさに予想したラップタイムの範囲内にいる」