LMP2クラスでは、38号車オレカ07・ギブソン(JOTA)のアントニオ・フェリクス・ダ・コスタが3分30秒373でクラス暫定トップとなるが、終盤にはライバルたちがこれを破っていく。
暫定2番手につけていたノルマン・ナトの41号車オレカ07(リアルチーム・バイ・WRT)は、3分29秒697というタイムでダ・コスタを逆転。さらに31号車オレカ07(WRT)のロビン・フラインスが3分28秒394までタイムを伸ばし、これが同クラスのポールタイムとなった。
38号車オレカ07は、フィリペ・アルバカーキがステアリングを握った22号車オレカ07(ユナイテッド・オートスポーツUSA)にも交わされ、最終的にクラス4番手となっている。
LMGTEプロクラスは、序盤にワン・ツーを築いたコルベット・レーシングの2台が、一度はライバルのポルシェに割り込みを許したものの、終盤に自己ベストを更新し64号車と63号車シボレー・コルベットC8.Rによるクラス・ワン・ツーを形成。ニック・タンディが記録した3分49秒985がポールタイムとなった。
コルベット勢に続いたのはポルシェGTチームの2台だ。フレデリック・マコウィッキがアタッカーを務めた91号車が2台目のコルベットからコンマ2秒差の3分50秒377でクラス3番手につけ、姉妹車の92号車ポルシェ911 RSR-19が同4番手で続いた。AFコルセが走らせるフェラーリ488 GTEエボは、ともに3分51秒を切れず52号車がクラス5番手、51号車が同6番手に留まった。
一方、LMGTEアマではフェラーリ勢がワン・ツーで並び、ヴァンサン・アブリルが乗り込んだ61号車フェラーリ(AFコルセ)が3分52秒594でクラス最速に。木村武史のチームメイトであるミケル・イェンセンがドライブし3分52秒751をマークした57号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)がクラス2番手となった。
セッション前半の段階では、この2台にニック・キャシディ駆る54号車フェラーリ488 GTEエボ(AFコルセ)が続いていた。しかし終盤にタイムを伸ばしてきた77号車ポルシェ911 RSR-19(デンプシー・プロトン・レーシング)と、98号車アストンマーティン・バンテージAMR(ノースウエストAMR)に逆転を許したため、最終的には5番手となっている。
ハイパーポールにより各クラスのトップ6グリッドが決定したル・マンではこの後、現地22時から24時(日本時間10日5時から7時)にかけて、今週2度目のナイトセッションとなるフリープラクティス4が実施される。




