更新日: 2022.06.11 18:41
3年ぶりのパレード開催/ACOが描くLMP2、GT、水素の青写真etc.【ル・マン金曜Topics】
ACOの会見での発表により、LMGTEプロクラスは2022年限りで終了することになった。ポルシェのモータースポーツ責任者であるトーマス・ローデンバッハは、2023年のLMGTEアマクラスのあり方について次のように語っている。
「現在(のLMGTEプロ)のようなファクトリーエントリーは行わない。もし、カスタマーがパッケージを作り、レースに参加するのであれば、(現在の)カスタマースポーツと同様の形でサポートする」
ローデンバッハはまた、ポルシェが今年のル・マンでGTEプロ車両の特別カラーリングを行うことは検討されなかった、と述べている
彼は以前、2023年にLMDhプログラムへと切り替える前の最後のファクトリーGTEプロのレースを表現するために、ポルシェが何か特別なことをすると示唆したことがある。
「そうなれば良かったが、ならなかった」とローデンバッハは金曜に述べた。「現在のところ、我々はレースに勝つことに集中している」。

■フォードLMDhの可能性は「ノー・コメント」
フォード・パフォーマンスのグローバル・モータースポーツ・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、1月に発表されたフォード・マスタングGT3プロジェクトが、2024年のデビューに向けて予定どおりに進行中であると述べた。
「現時点では、とくに問題はない。すべてにおいては、サプライ・チェーンの管理に関わることだ」
なお、フォードはまだLMDhプログラムを行う可能性について検討をしているのか、という問いに対して、ラッシュブルックは「ノー・コメント」と返答している。
■“鉄人”クリステンセンが100周年大会アンバサダーに
2023年のル・マン24時間レースは、6月10〜11日に開催されることが決定した。100周年記念レースとなる来年の大会では、ル・マンで9回の優勝記録を持つトム・クリステンセンがアンバサダーに任命されている。
この100周年レースに向けては、グッドウッド・リバイバルやWECの2022シーズン最終戦バーレーンなど、「オリンピック的な」ワールドツアーが行われる予定であり、8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで、100周年記念の新しいトロフィーが発表される予定となっている。

* * * * *
第90回ル・マン24時間レースの決勝日は、10時30分から15分間のウォームアップ走行が行われたのち、16時(日本時間23時)に決勝レースがスタートする。
スタートドライバーはすでに公式通知で発表されており、フロントロウに並んだトヨタGAZOO Racingでは8号車GR010ハイブリッドがセバスチャン・ブエミ、7号車はマイク・コンウェイがスタートを担当する。