更新日: 2022.06.13 11:36
僅差の戦いが続いたトヨタ。7号車のトラブルまで「互いに必死でプッシュ」/ル・マン24時間
優勝した8号車のメンバーのひとりであるハートレーは、姉妹車の7号車が後退するまでの間、トヨタの2台のクルーは「お互いに激しくプッシュし合っていた」と語り、レースに敗れた経緯についてチームメイトに同情していると語った。
「ピットウォールの皆は、彼らがちょっとした問題を起こすまで、18時間ぶっ通しで僕たちの争いを見ていたと思う」と、ハートレーは振り返る。
「何も残っていなかった。僕たちはすべてを出し切って、お互いにプッシュし合っていたんだ」
「スローゾーンを行ったり来たりしていた。また、あるドライバーはトラフィックでいい走りをし、あるドライバーはそうでないこともあった。もう1台のクルマが何度かコースを外れたが、その時は僕らがレースをリードした」
「正直なところ、彼ら(のクルマ)が問題を起こすまでは素晴らしいレースだった。そのあとは明らかに、僕たちはすぐにペースを落として勝利を持ち帰ることに努めた」
「少々のギャップがあったとはいえ、あの瞬間までは素晴らしい戦いだった。技術的な問題が出てしまった彼らに同情している」
チームメイトのブエミも、7号車との戦いは困難なものだったと語った。
「それはとても大変だった。背負うリスクのレベルが高すぎたんだ。とはいえ、姉妹車に差をつけられたくないから、ついていくしかなかった」
「しかし、そのプッシュのレベルは印象的だった。本当に大変だったから、(レース終盤は)少し楽ができるようになってほっとしたよ」
■7号車は3度目の2位
一方のロペスは、ル・マンで3度目の総合2位となったことを「つらい」と述べた。
トヨタの5回の優勝のうち、7号車によるル・マン制覇は2021年の1度きりで、その他はチームメイトの8号車が制している。
「ル·マンの勝利を逃すのはつらい」と語ったロペス。
「僕たちは皆、競争力があり勝ちたいと思っている。しかし、敗北をどう受け止めるか、とくにTOYOTA GAZOO Racingのワン・ツー・フィニッシュという結果をどのように喜ぶか、も知っておかなければならない」
「8号車のメンバーを祝福する。彼らは素晴らしい仕事をした。我々はほぼ完璧なレースを展開し、ハイパーカークラスのライバルたちに大きな差をつけることができた。彼らは皆、問題を抱えていた」
「僕たちはすべてを完璧にマネジメントした。マシンの速さと勝利への意志を示していた。だからこそ、あの小さな問題に向き合うのは難しい」