更新日: 2022.06.14 12:23
50歳ベン・キーティングの執念。3年越しのル・マン制覇で“幻の勝利”の正当性を主張
また、キーティングは19時間目に唯一導入されたセーフティカーが、ライバルに1周近い差をつける重要な瞬間だったと述べた。
「僕たちにとってセーフティカーが入ったことは本当にラッキーだった」
「我々はセカンドスティントで、マルコ(・ソーレンセン)がタイヤに違和感を覚えたため早めにピットインし、他のクルマのルーティンサイクルから外れた」
「そのため、僕たちはひと晩中クラス首位から4番手、首位から4番手を行ったり来たりしていた。それがセーフティカーによって幸運がもたらされた理由だ」
「ライバルたちは皆、セーフティカーが出る直前にピットインした。僕たちは彼らが(ピットロードに)閉じ込められている間に通り過ぎ、もう少しでラップダウンにするところだった」
「それはレースの結末を変える大きな違いだった」
キーティングとソーレンセンは、獲得ポイントが通常の6時間レースの2倍となるラウンドを制したことでGTEアマドライバー選手権で暫定トップに立った。
ル・マンでの勝利についての感想を尋ねられたとき、彼はブロンズランクのジェントルマンドライバーとして、それは「かなり特別」だと答えた。
「50歳の男が世界最大のスポーツカーレースに出場して競争ができるなんて、今でもとんでもないと思っているんだ」とキーティング。
「プロアマクラスには本当に感謝している。ここには信じられないほど優秀なドライバーがたくさんいるが、僕らがここに来てこのレベルで戦えるというのは、ほとんど現実離れしたことだからね」
「同じマシンとチームで、昨年は2位だった。そこからさらにもう一歩先というのは、とても特別なことなんだ」
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