ロジャー・ペンスキーは、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースでポルシェLMDhが正式デビューする前に、2022年のWEC最終戦バーレーンに参戦することに興味があると語っている。
彼らは“ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ”として2023年から、IMSAのGTPおよびWECのハイパーカークラスへの参戦を開始する。FIAは2023年の正式導入に先立ち、LMDh車両が2022年のWECへと参戦することを認める決定を下している。
ペンスキーは、「我々がやりたいことは、もし可能なら、今年の終わりにバーレーンでLMDhを1台走らせることだ」と語った。
「それは我々が望んでいることだ。我々の手によりレースをしたい」
今季ここまでWEC・LMP2クラスに参戦してきたペンスキーは、LMDh車両のテストと開発に重点を移すため、ル・マン限りで2022年シーズンの参戦を終了する。
なお、ポルシェのLMDh車両は6月末のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで正式発表される予定となっている。

■トヨタ8号車のエンジニアがユナイテッドASに移籍との噂
パドックの関係者によれば、トヨタ8号車のレースエンジニアを務めているヤコブ・アンドレアソンが、今季後半、ユナイテッド・オートスポーツの新たなテクニカル・ディレクターに就くとの情報がある。
現在LMP2に参戦しているユナイテッドは、将来的なハイパーカー・プログラムを行う候補チームとして、にわかに脚光を浴びている。
TGR-Eテクニカルディレクターのバセロンと、ユナイテッドの共同オーナーであるリチャード・ディーンはともに、この件に関するコメントを拒否している。

■人数制限撤廃で24万人以上の観客が詰めかける
ACOフランス西部自動車クラブとIMSAの経営陣は木曜日、ミュルサンヌ・ストレートの第1シケインとして新たに命名された『デイトナ・シケイン』において記念撮影を行った。
これは今年1月に両オーガナイザーから発表されていたもので、両者の連携のシンボルとして、デイトナ・インターナショナル・レースウェイのバックバックストレートには『ル・マン・シケイン』が誕生していた。

なお、金曜日のACO記者会見には出席しなかったものの、SROモータースポーツグループの創設者兼CEOであるステファン・ラテルは、レース当日にル・マンへの来場が目撃されている。
レース後のACOの発表によると、今年のル・マン24時間レースには24万4200人の観客が参加した。新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、2020年は無観客で、2021年は5万人という制限のもと、過去2年のレースは開催されていた。

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2022年WEC第4戦モンツァ6時間レースは7月10日に開催される。ここではプジョーの新型ル・マン・ハイパーカー『9X8』がデビューを飾る予定であり、先日ドライバーの振り分けも発表されている。
また、9月には第5戦として、日本の富士スピードウェイで富士6時間レースが3年ぶりに開催される。すでに富士スピードウェイからはチケット概要が発表されている。
