「去年はいい走りで9位に入ることができた。GT3カテゴリーの戦いは引き続き厳しいものになると思うけど、GT-Rの競争力には自信がある。昨シーズン、日本とヨーロッパでチャンピオンを獲得したGT-Rは、今年もすでにオーストラリアのバサーストとアメリカのワールドチャレンジで表彰台を獲得しているからね」


クルムが言うとおり、今季ニッサンGT-RニスモGT3は2015年モデルながら、世界各地で16年モデルのライバルに対しても高いポテンシャルを維持しており、大いに期待がかかる。また、昨年は事前のVLNでのアクシデントの影響もあり、調整でパワーを大幅に絞られていたなかでの9位だった。今季、ライバルと戦えるBoPならば、総合優勝を狙うことも可能だろう。
「ニュルブルクリンクは世界で最も難しいコースのひとつであり、そこでの24時間レースは大きなチャレンジだ。世界中から150台以上、ほぼすべてのメーカーのマシンがエントリーするという事実が、このイベントの魅力を象徴している」と新グローバルモータースポーツダイレクターのマイケル・カルカモは語る。
「昨年はアジアメーカー製のGT3として、史上最上位の9位でフィニッシュすることができた。今年はさらに上位を狙う。ニュルでの経験が豊富なザクスピードをカスタマーチームに迎えたことで、我々のプログラムはより強固なものになるだろう。彼らとともに仕事ができることを楽しみにしている」
なお、シュルツ・モータースポーツは今季、GT-R GT3を四駆化したスペシャルマシンでSP8Tクラスに参戦する予定だ。