続く日曜のレース2は、32号車を先頭にトレゾア・バイ・カーコレクションの11号車、チームWRTの33号車と3台のアウディR8 LMSエボIIがスターティンググリッドのトップ3を独占し、89号車メルセデスが4番手からのスタートとなった。
ふたたびオープニングラップでSCが入ったレースは、リスタート後にファントール駆る32号車が逃げの体勢に入り、その後ろで11号車のクリストファー・ハーゼと33号車クリストファー・ミースの“クリス対決”が繰り広げられる展開に。89号車をドライブするマルチェッロはこれに付き合わされることになり、ピットウインドウ・オープンまでにトップから約7秒の後れをとった。
ピットストップもスムーズに終え盤石な姿勢の32号車だったが、フィニッシュまで残り9分となったところで5番手を走る12号車アウディR8 LMSエボII(トレゾア・バイ・カーコレクション)がクラッシュ。2度目のSCランとなり、ピットで順位をふたつ上げた89号車に対し10秒以上稼いでいたマージンが帳消しとなる。
しかし、リスタート時にプロ・アマカーが1台挟まった恩恵もあり32号車のステアリングを握るウィーツは、ラスト1周の“超スプリント”でも危なげない走りでトップを守り、最大のライバルを2秒引き離してトップチェッカーを受けた。
総合3位表彰台は33号車との同門対決を制した11号車アウディが獲得し、その後方で88号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASP)との5番手争いに辛くも勝利したバレンティーノ・ロッシ駆る46号車アウディR8 LMSエボII(ロッシ/フレデリック・バービシュ組)が、スプリントカップでのベストリザルトとなる総合5位でフィニッシュしている。両車のギャップは0.455秒だった。
シルバーカップは総合8位でフィニッシュしたAFコルセの53号車フェラーリ488 GT3エボがクラスウイナーに。プロ・アマは188号車マクラーレンがレース1に続き連勝を飾っている。
欧州GT3シリーズの次戦第7戦はトタルエナジーズ・スパ24時間。ベルギーのスパ・フランコルシャンを舞台に7月28日から31日にかけて行われる同レースは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパとIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ、両シリーズの“シーズンハイライト”となるイベントだ。




