LMP2クラスにタイヤを独占供給しているグッドイヤーは、大会前にタイヤのリストを申告しなかったことにより、3万ユーロ(約416万円)の罰金を科せられた。

 このうち5000ユーロは直ちに支払う必要があるが、残る2万5000ユーロは、グッドイヤーが違反を繰り返さないことを条件に、取り消される。

モンツァ・サーキット上空を飛行するグッドイヤー・カラーの飛行船
モンツァ・サーキット上空を飛行するグッドイヤー・カラーの飛行船

 ハイパーカークラスのプジョー、トヨタ、グリッケンハウスは、モンツァでミシュランのホットウェザー、およびミディアムコンパウンドを使用する。アルピーヌはソフトホットと、コールドのオプションを手にしている。

■インタークーラーを『替えて、戻した』AFコルセ

 スクーデリア・フェラーリに跳ね馬のエンブレムが使用されるようになってから90周年となった土曜日、これを記念して、GTEプロクラスのフェラーリ488GTE Evoには、1932年のスパ24時間レースでアルファロメオ8C 2300に初めて取り付けられたオリジナルのロゴが装着されている。

 フリープラクティス2終了後、そのAFコルセ51号車はインタークーラーを交換した。ジェームス・カラドがWECピットレポーターのルイーズ・ベケットに対し語ったところによれば、「基本的にオーバーヒートしているため、温度を下げられるかどうか確認するめ」の交換だったという。

 だが、新しいインタークーラーには水漏れが生じていることが判明し、次のセッションが始まる前にまでに、元のインタークーラーへと戻されている。

 その後、夕方に行われた予選では、アレッサンドロ・ピエール・グイディのドライブにより、51号車はクラスポールを獲得した。

 GTEプロクラスでは、FP3でポルシェGTチーム92号車ポルシェ911 RSR-19が、燃圧の問題に見舞われた。ポルシェの広報担当者によれば、ドライブしていたケビン・エストーレは、予備の燃料ポンプへと切り替えて問題なくセッションを終え、予選に臨んだという。

LMGTEプロクラスのポールポジションを獲得したAFコルセ51号車
LMGTEプロクラスのポールポジションを獲得したAFコルセ51号車

■WEC富士でのプジョーのドライバーラインアップ

 プジョーは第5戦富士6時間レースと、第6戦バーレーン8時間レースにおいても、現在と同じドライバーラインアップと2台の組み分けを維持することが決まっている、とステランティス・モータースポーツ・ディレクターの、ジャン・マルク・フィノーは語っている。

「それが計画だ。どんなことでも起こる可能性はあるが、当面のところはそうする予定だ」

 なお、モンツァで走るプジョー9X8は、2台ともに“新車”である。プジョーは現在、5台の9X8を保持しているとみられ、1台はクラッシュテスト用、1台はホモロゲーション用で、さらに1台のテストカー、そして2台のレースカーが存在しているようだ。

 レースカーとして用いられている2台は、先週、フランスのマニ・クールでシェイクダウンされたばかりのものだという。

2022年WEC第4戦モンツァからハイパーカークラスに参戦を開始したプジョー・トタルエナジーズ
2022年WEC第4戦モンツァからハイパーカークラスに参戦を開始したプジョー・トタルエナジーズ

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 今回のモンツァでは、いかなるサポートレースも併催されていない。WECにおいては、これは昨シーズンのバーレーン6時間レース以来のこととなる。

 日曜日の決勝レースは現地時間正午(日本時間19時)にスタートが切られる予定となっている。

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