GTDクラスは、スタートで39号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(カーバーン・ウィズ・ペレグリン・レーシング)がポールシッターの12号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)を交わして首位に躍り出た。しかし、その5分後、39号車はスタート手順違反によるドライブスルーペナルティを受けて後退する。
首位に返り咲いた12号車はそのままレース序盤をリードするが、1回目のピットストップ後には予選7番手からスタートし徐々に順位を上げてきていた、1号車BMW M4 GT3(ポール・ミラー・レーシング)にポジションを奪われる。
その1号車がライバルより1回多い3ピット作戦を採るなか、12号車レクサスがみたびクラス首位となって迎えたレース終盤、51号車のクラッシュによって勝負は最後の“9分スプリント”で決することになる。
リスタート時、クラス2番手につけていた57号車メルセデスAMG GT3(ウィンワード・レーシング)がレクサスをオーバーテイク。この際に2台は横並びの状態で軽く接触し、その影響で12号車のボンネットが浮き上がってしまう。ペースダウンを余儀なくされた12号車は次々に順位を落とし、たまらずピットへ。ボンネットを外してコースに復帰するも首位から一転、クラス最後尾となる。
一方、レース再開時にクラス4番手となっていた1号車は、わずかな時間で前を行く27号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシングチーム)を交わして2番手に浮上。首位を行く57号車とはやや差があったため、そのままクラス2位でフィニッシュするかと思われた。
しかし、ファイナルラップの最終コーナーで、57号車メルセデスがガス欠によってスロー走行に。これを労せずかわした1号車BMWがトップチェッカーを受け、逆転勝利を飾っている。2位は27号車アストンマーティン。3位に39号車ランボルギーニが入り、勝利目前だった57号車はクラス6位となった。
ウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第10戦『IMSAスポーツカー・ウイークエンド』は8月5~7日、ウィスコンシンのロード・アメリカで開催される。

