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フェラーリのGTカー開発責任者であるフェルディナンド・カニーゾによると、29日に発表されたフェラーリの新型GT3カー『296 GT3』は、すでに約8000kmのテスト走行を終えているという。「我々は開発計画の半分ほどを終えたところだ」と彼は語った。
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カニーゾは、来年2月にオーストラリアで開催されるIGTC開幕戦「バサースト12時間で新型フェラーリを見ることはない」とその可能性を否定した。彼によると、イタリアのメーカーはホモロゲーション前のテストレースは行わず、1月のロレックス・デイトナ24時間でのデビューに全力を注ぐという。
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フェラーリ296 GT3に続いて30日(土)に正式発表された新型ポルシェ911 GT3 Rも、バサーストでは同様の道を歩むと考えられている。しかし、プレホモロゲーションレースは予定されており、こちらは2022年後半にも公式戦に登場する予定だ。

■決勝前情報
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SPSオートモーティブ・パフォーマンスが運営するサンエナジー1・レーシングの75号車メルセデスAMG GT3は、ナイトプラクティスの事故で損傷を受けた後にエンジンを交換したため、決勝はピットレーンからのスタートとなる。
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一方、チームWRTの46号車アウディR8 LMSエボIIは、フリープラクティス中にオリジナルの期限が失効したため、ペナルティなしでエンジン交換を行った。
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その46号車はナイトプラクティスの後、5グリッド降格ペナルティを2回受けている。そのうちの1回は、バレンティーノ・ロッシがイエローフラッグの下でCMRベントレーを追い越したため。ふたつめはロッシがシーズン中に3回目の警告を受けたことによるものだ。
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アール・バンバーが率いるEBMとギガ・レーシングの合同チームは、チームのメンバーがサーキットの中央駐車場のひとつにアクセスするために偽造または複製されたカーパスを使用しようとしたとして、5000ユーロ(約68万円)の罰金を科せられた。
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ブレーキトラブルにより予選タイムを記録できずグリッド最後方からのスタートとなったKCMGは、ナイトプラクティスの中で、ラ・ソースでイエローフラッグが振られている間にローレンス・ファントールがセクター1のタイムを更新したため、さらに3グリッド降格となった。
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同様の理由で、予選平均タイムでクラス6番手と10番手グリッドを得ていたゴールドカップの21号車フェラーリ488 GT3エボ(AFコルセ)と、83号車フェラーリ488 GT3エボ(アイアン・デイムス)にも、それぞれ3グリッド降格ペナルティが出されている。
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第74回トタルエナジーズ・スパ24時間の決勝は、30日土曜16時45分(日本時間23時45分)にスタートが切られる。

