ダ・コスタはWECでのフルシーズン、とくにプライベーターチームでのシーズンではチャンピオンシップの要求が異なるため、その“特別な注意”はあまり必要ないことを示唆した。

「でもWECでは違うと思う。仕事量や要する才能が少ないというわけではなく、ちょっとだけ違うんだ」とダ・コスタ。

「まず第一に、(WECでは)他のふたりとマシンをシェアしている。そのうちのひとりは週末につねに“ティア・ワン”になる。クオリドライバーだね。多くの注意がこのドライバーに行くことになる」

「一方、その週末にミッドスティント・ドライバーをしているだけなら、少なくともJOTAではただそこにいるだけでいいんだ」

「もちろん、自分の仕事をしっかりとこなし、クルマをミスなく速く走らせてスタートとゴールのドライバーのためにマシンを戻す必要はある」

 来年の“パラレル・ファクトリードライブ”は不可能と考えているダ・コスタだが、彼は今年JOTAとDSテチーターの間で行ったデュアル・プログラムを維持すること熱望している。

 現時点でWECの来季スケジュールは発表されていないが、ジャカルタE-Prixはル・マンのテストデーの週末に開催されることが決定している。また、セブリングでの開幕戦の1週間前にフォーミュラEのラウンドが予定されており、通常このラウンドはテスト走行に使用される。

 ダ・コスタは来季のWECプログラムについて、「僕はレースが好きだから、そこにいたい」と語った。

「僕はレーシングドライバーだ。だから、できることなら毎週末レーシングカーに乗っていたい。ボスが僕の休息時間について心配していることは知っているけど、僕は30歳だし、結婚もしていなければ子供もいない。レース中毒だからできる限りレースをしていたいんだ」

「もし日程が重なっても、JOTAは僕にフォーミュラEに完全に集中する自由を与えてくれたし、テストをいくつか欠席することに関しても妥協してくれる」

「今のところ、プロローグとル・マンのテストはスキップしなければならないようだ」

「正直に言ってそのことに大きな問題はないと思う。それで来年ふたつの世界選手権を同時に戦い、総合的な戦いに勝つチャンスが得られるのなら、それが僕のやりたいことだ」

「すべてを実現するには、明らかに最後の詳細を仕上げる必要がある。でも、僕の願いはそうすることだから、うまくいく方法を見つけることができることを願っているよ」

2022年ル・マン24時間LMP2クラスで優勝したJOTAの(左から)ロベルト・ゴンザレス、ウィル・スティーブンス、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
2022年ル・マン24時間LMP2クラスで優勝したJOTAの(左から)ロベルト・ゴンザレス、ウィル・スティーブンス、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ

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