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 レース終盤、トップを走る89号車メルセデスに25号車アウディR8 LMSエボII(サンテロック・ジュニアチーム)が接近。2台はテールトゥノーズの状態でファイナルラップを迎える。誰もが89号車と25号車による首位争いに注目するなか、後方から猛烈な勢いで迫ってくるクルマが1台いた。乾きつつある路面を味方に、ウエットタイヤを履く上位2台とのギャップを1周ごとに3.5秒、6秒、9秒と縮めてきた32号車アウディだ。

 ファイナルラップで前を行く2台に追いついたウィーツは、レコードライン以外は濡れているため大きくラインを外せないなか、冷静に1台ずつオーバーテイクしていく。そして最後には首位でチェッカーを受け、前日の戴冠を勝利で祝うことに成功した。1.967秒差の2位はサンテロックのアウディ、89号車メルセデスは最終ラップまで首位を守りながら3位でのチェッカーとなっている。

 なお、89号車のスタートパートを担当したマルチェッロは、このラウンドでGTワールドチャレンジ・ヨーロッパにおける、スプリントカップとエンデュランスカップをあわせたシリーズ全体のチャンピオンを決めている。

 また、シルバーカップでもシリーズチャンピオンが決定。チームWRTの30号車アウディR8 LMSエボIIを駆るトーマス・ノイバウアー/ベンジャミン・ゲーテ組がエンデュランスカップ最終戦を前にタイトルを確保した。同クラスのレース2ウイナーは90号車メルセデスAMG GT3(マッドパンダ・モータースポーツ)のエゼキエル・ペレス・コンパンク/ファビアン・シラー組だ。

 レース1、レース2ともに111号車マクラーレン720S GT3(JPモータースポーツ)のパトリック・クルピンスキー/クリスチャン・クリエン組が制したプロ・アマカップでは、ガレージ59の188号車マクラーレン720S GT3をドライブしているミゲル・ラモス/ディーン・マクドナルド組が今季のスプリントカップ王者となっている。

 GTWCヨーロッパの今季最終戦は9月30日~10月2日、エンデュランスカップのフィナーレイベントとしてカタロニア・サーキットで開催される。

89号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム)
89号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム)
188号車マクラーレン720S GT3(ガレージ59)
188号車マクラーレン720S GT3(ガレージ59)
90号車メルセデスAMG GT3(マッドパンダ・モータースポーツ)
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