ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.10.02 13:47
更新日: 2022.10.02 13:57

衝撃のチップ・ガナッシ同士撃ち。ジャービス/ブロンクビスト組アキュラが逆転でタイトル獲得/IMSAプチ・ル・マン


ル・マン/WEC | 衝撃のチップ・ガナッシ同士撃ち。ジャービス/ブロンクビスト組アキュラが逆転でタイトル獲得/IMSAプチ・ル・マン

 LMP2クラスでは、タワー・モータースポーツ8号車オレカ07(ジョン・ファラーノ/ルイ・デレトラズ/ルイ・アンドラーデ)が、ファン・パブロ&セバスチャン・モントーヤ親子とヘンリック・ヘドマンが駆るドラゴンスピード81号車を抑え、クラス優勝を果たした。

 LMP3クラスは、アンドレッティ・オートスポーツの36号車リジェJS P320(ジャレット・アンドレッティ/ゲビー・シャベス/ジョシュ・バードン)が制覇。シリーズタイトルは、クラス5位に入ったコア・オートスポーツのコリン・ブラウンとジョン・ベネットが獲得した。

 シボレー、ポルシェ、レクサス、アストンマーティン、BMW、フェラーリ、メルセデスという7車種・7台による接戦がレースを通して続けられたGTDプロクラスでも、終盤のイエロー明けには4台のマシンによる激しいトップ争いが繰り広げられた。

 これを制してクラストップチェッカーを受けたのはリシ・コンペティツィオーネの62号車フェラーリ488 GT3だったが、ドライブ時間違反があり、2位フィニッシュしたバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3(ジャック・ホークスワース/ベン・バーニコート/カイル・カークウッド)がクラス優勝へと繰り上がった。これにより、レクサスはウェザーテック選手権の耐久レースでは初となる勝利を飾っている。GTDプロのシリーズタイトルは、パフ・モータースポーツ9号車ポルシェの、マシュー・ジャミネ/マット・キャンベルが獲得した。

 最多台数となるGTDクラスでは、グラディエント・レーシングの66号車アキュラNSX GT3(カイフィン・シンプソン/ティル・ベヒトルスハイマー/マリオ・ファーンバッハー)が、インセプション・レーシングの70号車マクラーレン720Sを抑えて優勝。アキュラNSX GT3にとっても、初めての世界レベルの耐久レースにおける優勝となった。GTDの年間タイトルは、ロマン・デ・アンジェリス(ハートオブ・レーシング)が獲得している。

 なお、今回の総合リザルトでは、GTDクラスのトップ5台が、本来は上位クラスであるGTDプロクラスウイナーよりも前でフィニッシュするという事態が発生している。

 これはレース4回目のフルコースコーションの際、GTDクラス首位のポール・ミラー・レーシング1号車BMW M4 GT3が、GTDプロクラスのバッサー・サリバン14号車よりも前にいたことにより、その2台の間にいた車両がウェーブ・バイによって多くのGTDプロ車両の前に出ることができたためであった。

 2022年のIMSAウェザーテック選手権は、これですべての日程を終了。週明けの5日からは、ロード・アトランタでLMDh車両が走行するIMSA公認テストが行われる。これらLMDh車両は、2023年1月のシーズン開幕戦デイトナ24時間レースでデビューを飾る予定だ。

GTDプロクラスを制したバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3
GTDプロクラスを制したバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3
GTDクラスウイナーとなったグラディエント・レーシングのアキュラNSX GT3
GTDクラスウイナーとなったグラディエント・レーシングのアキュラNSX GT3
LMP2クラス優勝のタワー・モータースポーツ8号車オレカ07・ギブソン
LMP2クラス優勝のタワー・モータースポーツ8号車オレカ07・ギブソン
LMP3クラスを制したアンドレッティ・オートスポーツ36号車陣営
LMP3クラスを制したアンドレッティ・オートスポーツ36号車陣営
2022年IMSA最終戦プチ・ル・マンでは、2023年にシリーズにデビューする4車種のLMDh車両(アキュラ、BMW、キャデラック、ポルシェ)の展示も行われた
2022年IMSA最終戦プチ・ル・マンでは、2023年にシリーズにデビューする4車種のLMDh車両(アキュラ、BMW、キャデラック、ポルシェ)の展示も行われた


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