日曜朝に太陽が昇る頃、トップ争いはもっとも激しい展開となります。911 RSRは2台揃ってコンスタントに速いラップタイムを刻み、良いポジションをキープしていましたが、予期せぬ右フロントサスペンションのトラブルにより#912はポディウム争いから脱落します。
最終的にケビン・エストル(フランス)/ローレンス・バンスール(ベルギー)/ リヒャルト・リーツ(オーストリア)組は6位でチェッカーを受けました。

チームメイトの#911をドライブするパトリック・ピレは、最終スティントでフォード、フェラーリ、シボレーとの四つどもえのバトルを制して見事2位でチェッカーを受けました。
この結果、ポルシェはセブリング、ワトキンスグレンとプチ・ルマン、そしてこのデイトナの伝統ある4つの耐久レースで争われるノース・アメリカ・エンデュランス・カップ(NAEC)でも、タイトル奪取へ好位置につけています。
500psを誇る最先端の水平対向6気筒4リッター直噴エンジンを搭載する911 GT3Rは、1年前にデビューを果たしたこのデイトナで初のクラス優勝(GTDクラス)を遂げました。

レースが残り1時間になろうとする頃、ミカエル・クリステンセンがアレグラ・モータースポーツの911 GT3Rをトップに導き、そのままゴールしました。
ポルシェは、世界中で開催されているGT3カテゴリーのレース用に、911 GT3RSをベースとしてカスタマーレーシングカーの911 GT3Rを開発しました。
911 GT3Rは先頃行われたドバイ12時間レースに続き、メジャーな耐久レースにおいて今シーズン2勝目を挙げたことになります。