LMP3クラスは、クール・レーシングの17号車リジェJS P320・ニッサン(マルテ・ヤコブセン/モーリス・スミス/マイク・ベンハム組)が優勝し、19ポイント差を逆転してシリーズチャンピオンを獲得した。
彼らのライバルであり、ポイントリーダーとして最終戦を迎えた13号車リジェJS P320・ニッサン(インターユーロポル・コンペティション)は、TDSオレカとの接触により優勝争いから脱落してしまう。それでもクラス6位以上のリザルトで、まだクール・レーシングを上回れる13号車だったが、同車はレース終盤にGTEクラスのアストンマーティンとも絡みタイトル獲得の可能性を断ってしまった。
GTEクラスでは、アイアン・リンクスのサラ・ボビー/ミシェル・ガッティン/ドリアーヌ・ピン組が駆る83号車フェラーリ488 GTEエボが、土曜日のELMS初ポール獲得に続き、女性ドライバートリオによるシリーズ初優勝をマーク。
オマーン・レーシング・ウィズ・TFスポーツの69号車アストンマーティン・バンテージAMRがクラス2位、木村武史も乗り込んだケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GTEエボが同3位となった。
3位表彰台を獲得したケッセルのミケル・イェンセンとフレデリック・シャンドルフは、プロトン・コンペティションが7位以下となれば逆転でのタイトル獲得となったが、77号車ポルシェ911 RSR-19はクラス5位でフィニッシュ。この結果、ポルシェのクルーが最後までポイントの優位性を保ち、クリスチャン・リード/ジャンマリア・ブルーニ/ロレンツォ・フェラーリ組がGTEクラスチャンピオンに輝いている。



