***ポルシェのLMDhディレクターであるウルス・クラトレによると、ポルシェ963のこれまでの走行距離は2万7000kmに達し、約1万2000マイル(約1万9300km)をテストで走行しているキャデラックを上回った。アキュラとBMWは数字を発表していないが、どちらもポルシェ、キャデラックの後塵を拝しているものと思われる。
***ローレンス・ファントールは、IMSAミシュラン・エンデュランスカップのためにパフ・モータースポーツと契約し、同じ週末に行われるIMSA第2戦セブリング12時間レースとWEC開幕戦セブリング1000マイルレースの両方に参戦する許可をポルシェから得ている。まだ正式発表はされていないが、彼はポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)のWECフルシーズンのラインアップに組み込まれることが分かっている。
***デイン・キャメロンとマイケル・クリステンセンの両名は、スーパーセブリングで“二刀流”を披露する予定だ。ポルシェのIMSAとWECの全ドライバーラインアップは、12月17日に開催される『ナイト・オブ・チャンピオンズ』アワードディナーでアナウンスされる。
***CGRの経営陣には大きな動きがあった。スティーブ・エリクセンとマイケル・ハーベイが退社し、マイク・オガーラがチーム全体のオペレーション担当ディレクターに昇進。02号車キャデラックの元カーチーフであるジェイミー・コーツはCGRのIMSAプログラム・チームマネジャーに就任した。
***01号車キャデラックのレース・ストラテジストを務めていたピーター・バロンは、同門のAXRに移籍し、新たに“ドライバー・パフォーマンス・ オプティマイゼーション”という役職に就いている。バロンは、ジャック・エイトケンをエンデュランスカップレースのためにチームに迎え入れたことで知られている。
***そのエイトケンは火曜日に31号車キャデラックで最初のラップを重ねた。クルマとサーキットの経験はともに「かなり印象的」だったと述べた彼は、「時間が経つにつれ、とても楽しくなっていった。パワーもあるし、ダウンフォースも効いているのを感じることができる」と続けた。
■新型ポルシェ911 GT3 Rのテストを12月半ばに実施
***チームRLLでは、ピアーズ・フィリップスが組織を離脱した。フィリップスはチームの代表を務めていたが、後任はまだ決まっていない。
***ポルシェモータースポーツ・ノースアメリカ社長兼CEOのフォルカー・ホルツマイヤーによると、ポルシェはIMSA GTDのカスタマーチームを対象に、新型ポルシェ911 GT3 Rを使ったプライベートテストを12月17日から18日の2日間、デイトナで行う予定であることをSportscar365に明かした。参加台数は5台を見込んでいるという。
***デイトナ24時間には、今週のテストに参加しているGTDプロのパフ・モータースポーツと未発表のもう1台を含め、少なくとも6台の新型ポルシェ911 GT3 Rが参加する予定だ。
***ACOのコンペティション・ディレクターであるティエリー・ブーベは、IMSAとのグローバル・プロトタイプ・コンバージェンスプロセスの一環として、FIA代表とともに今週から現地入りしている。ACOとIMSAは、金曜日にLMDhテクニカルレギュレーションの最新版を共同で発表した。
***FIA世界モータースポーツ評議会は、12月7日にボローニャで行われる会合で、2023年WECスポーティング・レギュレーションの一連の更新、現行のLMP2レギュレーションの延長、ACOによるGT3ベースのプロ・アマクラスの詳細について承認する予定だ。


