GMのスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーのクリスティ・バグネは、「我々の顧客をサポートすることは、私たちが多くの時間と努力を注いでいる分野だ」と付け加えた。
「今回が初のカスタマーGT3提供ということで、多くのカスタマーとミーティングを行い、これまでの経験から学び、サポートの観点から何が重要であるかを見つけ、彼らの期待に応えるプログラムを考えてきた」と同氏は語っている。
2021年11月に発表されたように、コルベットZ06 GT3.Rは、市販のZ06に由来する5.5リッター・フラットプレーンクランクシャフトを採用したDOHC V8エンジンを搭載する。シボレーによると、このGT3エンジンはクランクシャフト、コンロッド、シリンダーヘッド、燃料噴射装置、コイル、ガスケットなど部品の約70%をロードカー用ユニットと共有しているという。
「レースは我々の市販エンジンの開発において重要な役割を果たし続けている」と語るのは、シボレーのパフォーマンス&レーシング推進チームのディレクターであるラス・オブレンズ。
「C5-RからC7.Rまでのプログラムを通じて、効率、素材、軽量化など、市販およびレース用V8エンジンの開発に役立つ貴重な教訓を得ることができた」
「コルベット・レーシングから生産技術へ、そしてその逆方向への情報の流れは高速で信頼性が高く、効率的なレースおよびストリートカー用エンジンの開発に役立っているんだ」
コルベットZ06 GT3.Rのシミュレーターテストは昨年初めに始まり、9月に最初のオントラック・シェイクダウンが実施された。シボレーは、2023年の第3四半期にこの新型GT3カーを顧客に提供する予定だ。
ウォントロップ・クラウザーは、「私たちはこれまでのトラックテストプログラムの結果にとても満足しています」と述べた。
「さらに励みになるのは、シミュレーターでのセッションと実際にサーキットを走った際に発見されているものと相関性があることです」
「これは開発プロセスに自信を与えてくれる、もうひとつの新たなレベルの検証です」



