2023年デイトナ24時間のポールシッターで、IMSA DPiのチャンピオンでもあるトム・ブロンクビストも、「ハードウェアは完成しているが、ソフトウェアは継続的に開発されている」と述べた。
「僕たちはトラックで走るたびにそれを微調整しながら学んでいる。我々はこのイベントのために大きな一歩を踏み出したが、(予選を含む公式テストセッションが行われた)先週から(レースウイークの)今週にかけても、まだそれを少しずつ進めているところだ」
ブロンクビストとタッグを組んで2023年のフルシーズンを戦うことになったコリン・ブラウンは、ソフトウェア開発プロセスにおけるドライバーの役割について、次のように説明した。
「ドライバーとしての学習が進むに連れて、アキュラとHPD側が提供してくれるツールのいくつかを利用することができるようになった」とブラウン。
「それによって僕たちはより良いフィードバックをすることができ、彼らはより良いツールを提供してくれるという、絶え間ないループができた」
「HPDとアキュラは、僕らが言ったことをクルマに実装し僕らがより気分良くドライブできるようにするために素晴らしい仕事をしてくれている」
■話題の大部分は信頼性について
シャンクのチームは、ロレックス24・アット・デイトナのポールポジションを獲得し、先週末のロアでは6回のテストセッションのうち4回をリードして、ウェザーテック選手権におけるタイトルを防衛するキャンペーンをスタートさせた。
しかしドライバーたちは、すべてのメーカーがレースに向けて警戒している信頼性の未知数な部分を考慮し、序盤戦の速いペースを当たり前のこととして考えていない。
ブロンクビストは、「ほとんどの話題は、信頼性についてだね」と語った。
「それが最大の関心事になったのは、何年も経ってから初めてのことだ。我々は非常に良いクルマを持っている点で素晴らしい立場にある」
「ただし、僕たちがそう感じることができないくらい(全体を見ても)未知数なんだと思う。(他社陣営を含めて)僕たちは皆その中にいるんだ。とても奇妙な感じだね」
“助っ人”ドライバーであるカストロネベスは、「パフォーマンスに関しては、ここには大きなチャンスがある。アキュラはとても強そうだ。でも、新しいクルマだから何が起こるかわからない」と付け加えた。
「僕は強いと感じているし、チーム全体も同じように感じていると思う」
「でも、ちょっと、できれば考えたくないが……未知の状況だからね」
