更新日: 2023.01.31 16:38
デイトナ優勝のアキュラARX-06、レース前の連続走行は最長で「4、5時間だった」とHPD社長
ソルターズは、「エンジンのパッケージングや、まったく新しいハイブリッド・パワートレインを作った事実を見てみると……最高のクルマを作ろうとしただけなんだ」と述べた。
「あらゆる場所でこのような小さな違いを探しており、私たちはそれを私たちが許されていることの枠内で行おうとした」
「私は幸運にも複数のレジェンドと一緒に仕事をしてきた。例えば、軽さと重心の低さは良好で、クルマの中央部はかなり良かった。重量配分に関してはかなり洗練された方法論を見ることができる」
「クルマはパーツの集合体だから、我々はひとつひとつのパーツに集中した」
「このようなものに決定的な証拠はない。速いクルマにするための細かな部分はたくさんあるが、私たちはできる限り最高のレースカーを作るためにそれぞれに集中した。私たちはそれができたと思っている」
■ソルターズ、初レースでGTPの信頼性に「驚かされた」
先のデイトナ24時間では1台を除いてすべてのGTPマシンが完走を果たし、懸念事項であったハイブリッド関連の問題に遭遇したのは、7号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)と25号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームRLL)の2台だけだった。最終的にこの2台は修理を受けてレースに復帰している。
ソルターズは、デビューレースまでの準備段階で全メーカーが心配した末の信頼性の高さに驚いたという。
「『驚き』というのが正しい表現だろう。これらは洗練されたクルマなので、誰にとっても簡単なことではない」と同氏。
「ハイブリッドが収められる場所は本来それに向かない場所だ。暑すぎたり、振動したり、レーシングカーでやることすべてが好ましくない」
「各グループが本当に良い仕事をしたと思う。そしてハイブリッドシステムのサプライヤーが良い仕事ををしたことの証だと思う」
「それは簡単なことではない。見たりするのはいつだって簡単だが、実際にするのは、それよりもずっと困難だ」
「(我々は)本当によくやったし、レース中ずっと戦い続けた事実は素晴らしいと思う。こうなるとはまったく予想していなかった」