約20分にわたって続いたグーノンとエンゲルの同門対決はザ・チェイス直後の左コーナーで起きた接触によって幕を閉じる。75号車は、999号車がコーナーのインから飛び込んできた際に左側面をプッシュされるかたちとなりスピン。幸いにもすぐに復帰することができたが2番手に後退した。

 一方、接触後トップに立った999号車にはドライブスルーペナルティの裁定が下る。これによりポールシッターは3番手にポジションを下げている。ライバルがペナルティを受けたことでふたたび首位に返り咲いた75号車は、レース最終盤にかけて今度はマット・キャンベルの912号車ポルシェからプレッシャーを受けることに。しかし、グーノンはライバルを退け323周目の終わりにトップチェッカーを受けた。この『323』というラップ数は、2020年にベントレー・コンチネンタルGT3が記録した314周の大会レコードを上回る新記録となっている。

 2018年以来のバサースト復帰レースで優勝を目指したマンタイと、EMAモータースポーツの合同チームは0秒9267届かず総合2位に。3位には999号車メルセデスが入った。なお999号車はペナルティの消化後、75号車から約16秒のビハインドとなったがラスト35分で約14秒を削り、最終的にトップと1秒4177の差でフィニッシュしている。

 総合4位は今季からBMW陣営として戦うチームWRTの32号車M4 GT3。前年の覇者トリプルエイトが運営するスーパーチープ・オート・レーシングの888号車メルセデスは総合5位に。6位にバレンティーノ・ロッシも乗り込んだチームWRTの46号車BMW M4 GT3が続き、プロ・アマクラスを制したスポーツベット・チームMPCの65号車アウディR8 LMSエボIIが総合7位となっている。

 シルバーカップはマイランド・チームIMSの10号車アウディR8 LMSエボIIが、インビテーショナルクラスではMRAモータースポーツの111号車MARCマツダ3 V8が勝利を飾った。

 IGTCの次戦、第2戦キャラミ9時間レースは2月23~25日、南アフリカのキャラミ・グランプリ・サーキットで開催される。

優勝まで0.9267秒届かなかったマンタイ・EMAの912号車ポルシェ911 GT3 R 2023年IGTC第1戦バサースト12時間
優勝まで0.9267秒届かなかったマンタイ・EMAの912号車ポルシェ911 GT3 R 2023年IGTC第1戦バサースト12時間
2023年IGTC第1戦バサースト12時間 決勝暫定結果
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